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令和 2年12月定例会(第 3号12月 7日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2020-12-07
    令和 2年12月定例会(第 3号12月 7日) 一般質問


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    令和 2年12月定例会(第 3号12月 7日) 一般質問                        令和二年十二月七日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和二年十二月七日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十四名)     一番   北 園 一 正  君     一〇番   上 原 康 雄  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     五番   中 山 義 彦  君     一五番   栗 下 政 雄  君     六番   遠目塚 文 美  君     七番   小 東 和 文  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君
    欠 席 議 員(一名)    一三番   西 原 政 文  君 議会事務局職員出席者   事務局長     山 口   忍 君  議事運営係    遊 木 凡 子 君   事務局次長    塚 田 和 孝 君   議事運営係長   鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  市民協働課長    大 木 場 操 君   副市長     杉 元 真 一 君  福祉課長      黒 木 良 二 君   教育長     永 山 新 一 君  こども課長     永 田 祐 雄 君   総務課長    谷 元 靖 彦 君  健康保険課長    原 田 和 紀 君   企画課長    黒 松 裕 貴 君  介護保険課長    後 藤 一 憲 君   財政課長    宮 浦 浩 二 君  観光商工課長    吉 留 伸 也 君   建設課長    森   隆 秀 君  市立病院事務長   藺牟田 順 子 君   農林整備課長  栗 下   徹 君  企業立地課長    松 葉 洋 之 君   畜産農政課長  川 越 政 文 君  基地・防災対策課長 外 赤 裕 二 君   学校教育課長  白 濱 美保子 君  財産管理課長    有 村   充 君   社会教育課長  領 家 修 司 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(北園一正君)  ただいまの出席議員は十四名で定足数に達しております。  報告します。西原政文議員より、本日の会議に欠席する旨の届出がありますので報告いたします。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第三号によって進めます。 ○議長(北園一正君)  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  今期定例会の一般質問発言順位については、議席に一般質問通告一覧表を配付しておきましたから、御了承願います。  本日は、金田輝子議員、栗下政雄議員、遠目塚文美議員、田口正英議員の四人を予定しております。  まず、四番金田輝子議員の発言を許します。金田輝子議員。 ○四番(金田輝子君)  おはようございます。  今年は、コロナ禍で始まりコロナ禍の問題で悩む年でございました。施設に入居されている御家族は面会も許されず、複雑な心境だと言われております。  また、昨日は、市制五十周年記念式典が挙行されまして、県内外からたくさんの御来賓をお迎えできまして、本当におめでとうございます。  それでは、一般質問に入らせていただきます。今回は、七項目提案しておりますので、よろしくお願いいたします。  一番目の、自治会加入についてお伺いいたします。  自治会未加入者が昨年二月一日現在では、約二〇%と言われておりますが、現在お分かりになる範囲で進捗状況をお伺いいたします。 ○市民協働課長(大木場操君)  令和二年四月一日現在の加入率で申し上げます。現在、現住人口世帯数が、えびの市全体で八千二百十三世帯でございます。この中の未加入世帯が千六百六十七世帯ということで、率にいたしまして二〇・三%ということになっております。 ○四番(金田輝子君)  ということは、少しは増えたって理解してもよろしいわけですね。 ○市民協働課長(大木場操君)  はい、若干増えております。 ○四番(金田輝子君)  未加入者、一人世帯に対しては、行政連絡はどのようにしておられるのか、個人情報に対するものは、どなたにも郵送されていると思います。しかし、行政文書や回覧、広報紙などは配付されていないと認識しておりますが、いかがでしょうかお尋ねいたします。 ○市民協働課長(大木場操君)  はい、そのとおりでございます。 ○四番(金田輝子君)  公共の場に設置してある回覧文書を拝見いたしておりますが、問題ないと理解させていただきます。  次に、転入や転居手続を行う市民環境課の窓口では、自治会加入お願いのチラシを渡していると昨年三月の定例会で答弁がございました。しかし、選択は本人次第ですので、ごみ出し問題や地域との関わりなど自治会加入の必要性が伝われば減少できると思われますが、なぜ加入していただけないのかお尋ねさせていただきます。 ○市民協働課長(大木場操君)  自治会に加入しない理由として考えられるのが、若い世帯につきましては、メリットがないということや、入ってしまうと非常に面倒だということの理由が多いようでございます。また、高齢者の方々に伺ってみますと、高齢のために各班での役員とか役割ができないということ、それと班の催し事とか自治会の催し事になかなか参加ができないから、もう出たいということで、未加入の理由となっているようでございます。 ○四番(金田輝子君)  現在は、高齢者世帯も多くなりまして、一人になられた方は班長もできず、また、水路掃除など募金さえいただくのに恐縮するところもあるとの声があります。迷惑かけるなら班を脱退したい、また、仕事を変わり出張がちになったので、住居はそのままだが班から出たいなどあるようでございます。  各自治会の判断になってくることも今後は出てくるでしょうが、担当課としては、どのようにお考えになられるかお伺いいたします。 ○市民協働課長(大木場操君)  御存じかと思いますが、自治会への加入というのは、なかなか強制ではございません。個人の判断に委ねるところがございますので、市といたしましては、できるだけ自治会に加入していただきまして、地域との交流や活動を通じて自治会とのいい関係を築いていただきたいと思っております。  今後も、毎年八月に実施しております自治会加入促進強化月間の取組等を強化してまいりたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  地域の見守りを含めて、まちづくり協議会でも検討していただく課題ではあるのかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○市民協働課長(大木場操君)  当然、まちづくり協議会の中でもそういう議論はされておりますので、まちづくり協議会の中でもいろいろ検討していただいて、できるだけ参加していただくようにしていきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  なかなか人口減少と同じで、ここも思うようにいかないんですが、難しいところでございます。  続きまして、二の空き家対策についてお伺いいたします。  空き家バンク登録数、三月定例会では、二十四件中、即入居可能十二件、あとは改修が必要とのことでございました。コロナ禍では、難しい状況ですが、田舎暮らしを見直してほしい願いも込めまして、進捗状況をお伺いいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  ただいまの御質問に御答弁申し上げます。  十一月末現在でございますけれども、市では、空き家バンクに関しまして、十一月末現在で二十七件ございます。空き家が登録をされております。この登録空き家のうち九件が即入居可能となっておりまして、残る十八件に関しましては、家財道具の処分、あるいは改修等が必要な物件となっているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  空き家、九百三十五件確認の中で、特定空き家が八件認定されておりました。そのうち二件の解体が進み、更地になったとのことでした。老朽化してくれば、市民からの苦情に対して対応しなければならないときも出てくると思いますが、外観からの判断でランクづけできるものでしょうか、お伺いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  空き家の危険度判定に関しましては、市が設けております空き家判断基準に基づいて判断していきますけれども、中には外観であったり柱、土台、その他の躯体施設も総合的に加味して危険度を判定しているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  空き家数に対して、空き家バンク登録数が少ない要因はなぜでしょうか。  また、啓発等はどのようになされておられるのか、現状打開策についてのお考えをお示しください。 ○企画課長(黒松裕貴君)  企画課といたしましても、市内にはまだ数多くの有効利用できる多くの空き家があると認識をしております。機会を捉えまして、空き家バンクの登録への誘導等をPRをしていきたいと考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  相続人がいない物件などは、処分や利活用を行うために、法的手続が課題でもあると思われますが、対処はどのように考えていらっしゃるのかお伺いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  相続人がいない土地に関しましては、民法の規定によりまして、次の相続人が管理を開始するまでの間は、自己の財産と同一の注意を持って、その財産の管理を継続しなければならないとされております。したがいまして、相続を放棄されましても、管理継続義務があるということでございます。  登記に関しましては、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法が施行され、法務省関連の制度としまして、登記官が所有権の登記名義人の死亡後の長期間にわたり相続登記がなされていない土地につきまして、亡くなった方の法定相続人等を探索した上で、職権で長期間相続登記未了である旨を登記に付記し、法定相続人等に登記手続を直接促すなどの不動産登記法の特例が設けられているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  空き家の相続や管理、売却に関する法律上の問題に敏速、適切に対処することで、利活用を促進し、不動産の老朽化対策につなげようと、県司法書士会と空き家対策に関する協定を締結されているのが都城市、最近になり新富町が二例目とのことでございます。  本市も、相続人の問題を解決するために、お力をお借りするお考えは検討できないものでしょうか、お伺いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  今、空き家に関しましては、財産管理課のほうで事務手続をしているところでございますが、今、議員おっしゃいましたとおり、都城市と新富町では、宮崎県司法書士協会と、空き家対策に関する協定を締結されております。  協定の内容は、相続財産管理人等の候補者の推薦、空き家等対策事業に関する相談業務、空き家等の所有者の相続人調査業務に関することなどでございます。  専門家に業務に携わっていただくことから、適正な正確な相続人調査等が行われるとともに、相談が寄せられた場合でも的確なアドバイスが行われるため、より効率的な空き家対策事業の推進が期待できるのでないかと考えております。  今後、空き家対策等を進めていく上で、必要と思われれば、費用対効果などを含め、総合的に検討していくことになろうかと考えております。 ○四番(金田輝子君)  市長にお伺いいたします。やはり一番の課題である相続人問題を解決するために、力をお借りしたいという市長の思いはいかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的に、財産を持っておられる方がしっかりと管理していただきたいという思いはございますが、先ほど来御質問の中にもありますように、相続の問題であったりとか、大変厳しい物件も出てきておるようでございます。  全国的な流れではございますが、えびの市でもそういった対応を今取りつつありますので、先ほども課長が答弁いたしましたとおり、専門家の御意見、そういったものが必要な部分が出てくれば、費用対効果等も考慮しながら、検討させたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  次は三番目の、グラウンド整備についてお伺いいたします。  飯野中グラウンドの件についてですが、部活でサッカーは南側、そして野球は北側を使用されているようです。サッカーの練習場は、雨量が多いと水はけが悪く足がつかっていると保護者からの声がありました。また、野球部のバックネット付近は、雨上がり二、三日は水たまりで、部活に支障があっても練習されておりました。早急な対処はできないものかお伺いいたします。 ○教育長(永山新一君)  学校の環境整備というのは非常に重要なことでありまして、保護者の皆様、地域の方々に協力いただいて、現在、非常に大切に管理していただいているところもございます。子供の学習活動に大きく支障を来す状況、それから危機管理を脅かすような状況というのは、非常に回避しなければならないことになります。  そういう意味で、私どももしっかり取り組まないといけないんですが、今、議員の御質問のありました運動場の整備につきましては、学校教育課長をして答弁をいたさせます。 ○学校教育課長(白濱美保子君)  学校のグラウンドにつきましては、授業や部活動等での活動や風雨などによりまして地面にくぼみ等が生じ、雨が降ると水たまりとなる箇所がございます。そのため、毎年度、市内の全小中学校からの要望を確認いたしまして、運動会、体育大会の開催前をめどに砂などを購入して対応しているところでございます。  今回、議員から御質問いただきました飯野中学校のグラウンドにつきましては、予算の関係ですとか、他の小中学校の状況もございますが、状況を確認しまして、体育大会前だけではなく、地面のくぼみ等を埋める形での応急的な対応ができないか、検討させていただきたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  私も遭遇しましたけれど、子供たちも水たまりの中でキャッチボールしてましたので、ああ、やっぱりこれではかわいそうと思いました。コーチの方も遠慮ぎみにおっしゃっていました。教頭先生にもお聞きしましたけれども、遠慮ぎみなんですね。だから、それであったら、もう少しと思ったものですから、そういう早急な砂を入れるとか、そういうのでもできれば、また少しは違うのではないかなと思いました。  続きまして、四番目の、市道整備についてお伺いいたします。  市道坊ヶ島耕地四号線についてお伺いいたします。以前、竹中議員も質問されておられました。飯野高校の東側、コメリえびの店に出る道路になりますが、進入路の拡幅を要望されております。学生も持久走、部活で走って危険なところのため、その後の進捗状況をお尋ねいたします。 ○建設課長(森 隆秀君)  今、議員おっしゃられるとおり、市道坊ヶ島耕地四号線につきましては、以前の一般質問で竹中議員からも質問があったところでございます。  隣接地権者との協議を行いながら、今年度、測量設計を実施したところでございます。隣接地権者の方が県外でございまして、コロナ感染対策のために、今年度帰ってこられませんでしたので、図面等を送付して内諾は得たところでございます。  今後は、地元との調整をしながら、事業実施に向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  前向きにもうそこまで進んでいるのであれば、本当にありがたいです。やっぱりどうしても子供たちの往来が危険な場所でもございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、市道田上線についてお伺いいたします。現在、県道えびの飯野停車場線の歩道が駅前から市立病院手前信号まで改善されました。歩道の幅が広くなり、障害物がなくなりまして、見通しがよくなって、歩きやすくなりました。駅前からは、カーブになって、下り坂になっておりますので、五十キロ規制でもスピードが出ています。その途中に田上線の進入路、幅員が狭いため事故もあります。  以前より要望があり、市のほうでは、工事計画の設計図はできていると聞いております。地主との交渉がはかどらず、そのままのようでしたが、進捗状況をお尋ねいたします。 ○建設課長(森 隆秀君)  市道田上線につきましては、以前にも地元要望がありまして、交差点部の拡幅について、地権者へ相談した経緯もございます。拡幅の同意に至っておらない状況がありますので、今後、また交渉は進めていきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  上江方面からの交通量も多いところでございます。県道への見通しが悪く苦慮しておりますので、どうしてもここは拡幅してほしい場所でございますが、おっしゃるように、地主さんとの交渉がままならないのであれば、まだほかに対策がないものかお伺いいたします。 ○建設課長(森 隆秀君)  交差点部の手前になりますが、狭い部分については、開渠の側溝に蓋を設置するなど対応はしてきたところでございます。  今後につきましては、地元関係者と協議を進めながら検討してまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  今、側溝がしてあって、もう少し前なんですね、問題点は。だからある程度車も鼻を出さないと見えない、視覚が悪いものですから。こちらはちょっと高いんですね、石が積んでいるところは高くて、その上、樹木がございますので、どうしても見通しが悪いんですね。だからそこが改良、何メートルでも改良できたら言うことございませんけど、それすらやっぱり今のところ難題ではあるんでしょうか。 ○建設課長(森 隆秀君)  今おっしゃいますように、入り口部分の拡幅を行うことで、地権者とも協議をしたところでございますが、その用地も相談がいかなかったところでございます。 ○四番(金田輝子君)  最悪、見通しが立たないようであれば、歩道もあるところでございますので、県道に信号機を設置していただくように検討できないのか、県に要望させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○建設課長(森 隆秀君)  信号機の設置については、まだ検討していなかったところでございますが、下り坂の途中になりますので、信号機を設置するにも危険を感じますので、その辺については、県とまた協議は進めてまいりたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  半感応というのですか、そういうのでもやっぱり無理なんでしょうかね。 ○建設課長(森 隆秀君)  その詳細につきましては、また県とも協議を進めていかなければならないと考えておりますので、県とは協議を進めてまいりたいと考えております。
    ○四番(金田輝子君)  何とかこの場所は、危ない場所でございますので、いい方向になるようによろしくお願いいたします。  五番目の入札についてお伺いいたします。  建設工事入札価格の事前公表について、吉留議員が二度にわたり質問されました。しかし、市内の業者の声として、予定価格を公表できないのはなぜかと、今でも言われております。以前、副市長の答弁では、国の趣旨に鑑み、事前公表は行っていない。今後、今のところ、事前公表をやるつもりも今のところはないと言われました。  業者としては、事前公表を県内どこもしないのであれば納得なさるのでしょうね。お互いに喜んで仕事をしていただくために、また、不落を出さない方法はないものかお尋ねいたします。 ○財政課長(宮浦浩二君)  これまで、国の指針等を鑑みまして、予定価格につきましては、事後公表としてきておりました。また、法令等で市町村が予定価格を事前に公表してはいけないという禁止の規定はこれまでもなかったところでございます。加えて、今回といいますか最近になりまして、県内で事後公表をしておりました二市が全て事前公表という形になっております。現在、現時点では、えびの市だけが事後公表という形でなっているということに、今、なってきております。  このことから、今、議員から質問の中にもございましたが、吉留議員からも再三御意見、御提案を頂いておりましたことから、検討を再度行ったところでございます。  その中で、これまで事前公表することの弊害といたしまして、建設業者の見積り努力を損なわせることになるということ、こちらにつきましては、既に見積りの精度も高くなってきていると、あと入札談合が容易に行われる可能性があるということにつきましては、これまでえびの市談合情報対応マニュアルというものをつくっておりましたが、これを今回本年の十月十五日付で、えびの市談合情報対応要領としまして、全部改正し、談合情報が寄せられた場合の細やかな対応を定めたこと、こちらにつきまして、入札のさらなる適正化が期待されること、また、来年度から段階的にではございますが、建設工事の電子入札を導入するという大きな転換期でもあることから、今回、まずは建設工事の予定価格につきましては、事前公表する方向で、関係規定の整備を進めているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  前向きな答弁で、ありがたいことでございます。  年間を通して発注がなければ、従業員確保が難しいと、業者の声は行政に届いているはずですが、どのような対策をお考えなのかお伺いいたします。 ○財政課長(宮浦浩二君)  これまでも建設業協会等から建設工事の早期発注、施工時期の平準化につきましては、要望を頂いておったところでございます。この要望につきましては、市長指示により発注課において早期発注等に取り組んできているところでございます。  実際に、建設工事の早期発注に関しましては、四月、五月の発注件数ですけれども、令和元年度が十二件、これが令和元年度の年間契約件数の約一割を占めております。発注金額といたしましても約六千万円、令和二年度につきましては、四月、五月で十八件、金額といたしまして一億一千二百万円程度の早期の発注を行ったところでございます。  また、建設工事の施工時期の平準化につきましては、市単独事業については、可能な限り実施しております。ただ、補助事業等につきましては、補助金の交付決定等があってからでないと発注ができないことや、また、災害復旧工事などにつきましては、河川や水田のように、工事時期が限定される工事等については、なかなか平準化ができないという状況もございまして、こちらについては御理解をいただきたいと考えております。  いずれにいたしましても、現在、他市町村の取組等について、随時情報収集に努めておりまして、取り入れられるところがあれば取り入れていきたいと考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  幾分かは変化していると思います。せめて夏場に三分の一の発注があれば成り立っていくとの声が上がっているようですが、いかがお考えでしょうか。 ○財政課長(宮浦浩二君)  できるだけ夏場等も含めて、一年間を通して平準化できるように、今後とも努めていきたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  発注が集中しているので、資格者を二、三人確保していても、年中通して仕事がないと失業保険を受ける状態であり、条件のよいところへ行かれてもやむを得ないとのことを言われております。まして、若い人は望めない、今、頑張る業者を守り続けるために、また、発注工事は不落を出さずに、次年度の予算確保をするようにしたいと、前向きな意見をお聞きしております。御見解をお伺いいたします。 ○財政課長(宮浦浩二君)  繰り返しの答弁になりますが、可能な限り、早期発注というところにも努めてまいりたいと考えておりますし、年間を通しての発注、そういったところにつきましても、さらに、やり方等を研究いたしまして、できる限りの努力はしていきたいと考えております。 ○四番(金田輝子君)  よろしくお願いいたします。  続きまして、六番の特定健診についてお尋ねいたします。  特定健診は、年度途中でございますが、あと一月での駆け込みは別として、令和元年度の三六・一%より上がったのかお伺いいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  国保における特定健診について答弁させていただきます。  令和元年度、特定健診受診率の三六・一%は、令和二年五月の速報値であり、令和二年十一月二十四日に、国保連合会より確定値の通知があり、最終的な令和元年度の受診率は、三六・四%となったところでございます。  本年度の受診率でお尋ねでございますが、特定健診は六月から開始して令和三年一月三十一日までが受診期間であり、令和二年度の受診率が確定するのは、来年の十一月となります。したがって、現段階での受診率を申し上げます。  九月までの受診率を反映した国保連合会の十月時点の速報値では、一〇・六%となっており、昨年の同時期と比較しますと、昨年が六・五%でございましたので、四・一ポイント上回っております。 ○四番(金田輝子君)  市制五十周年記念事業としての企画の案はすばらしいです。本年度が健診として受診率が高くなると期待して、途中ながらもキャンペーン企画の成果が気がかりでお尋ねしたくなりました。いかがでしょうか。 ○健康保険課長(原田和紀君)  今年度、市制五十周年記念事業の一環としまして、「検診に行こう!!キャンペーン」を実施しており、内容は、国保加入の方で特定健診、人間ドック、脳ドックのいずれかを受診された方を対象に、田の神さぁ商品券等が合計百八十一名に当たるというものでございます。  このキャンペーンの成果としましては、先ほどの答弁と重複しますが、九月までの受診率を反映した国保連合会の十月時点での速報値では、一〇・六%となっており、昨年の同時期と比較しますと、昨年が六・五%でございましたので、四・一ポイント上回っております。最終的な結果は、来年の十一月にならないと確定しませんが、現在のところキャンペーン効果はあると思っているところでございます。  一方で、コロナ禍に当たって健診を控えるといったことも想定されますので、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては、減少する可能性もあると考えているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  特定健診を受診されない人に、再度通達は今回初めての試みだったのでしょうか。受診率を上げるために、効果的ですが、どのような変化があったのかお伺いいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  国保における特定健診の再度通達、受診勧奨については、平成二十九年度から業者へ委託して実施しておりますが、今年度初めてAIを活用した受診勧奨を実施いたしました。AIによる受診対象者一人一人の受診率を算出し、個々の特性に応じた内容の受診勧奨通知、五タイプになりますが、送付したものでございます。  結果は、先ほど答弁したように、来年度に受診率として確定しますが、現在のところのこの受診勧奨通知により問い合せ等が多く、受診券の再発行も受けたところでございます。 ○四番(金田輝子君)  一回の通知ではなかなか思うとおりいきませんけど、そういうAI受診の通知になると、また、改めて皆さん、もう一回見返すことができますので、今後ともよろしくお願いいたします。  次に、宮崎県は、BMIで、全国女子ワースト二位、男子ワースト三位の最近のテレビ報道がなされました。本市の状況はどうなのかお尋ねいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  議員が視聴された番組について、県に確認いたしました。それによりますと、十一月十四日を含む一週間が世界糖尿病予防デーのため、NHKが特集したい旨、県に問合せがあり、県の保健師が健康づくり推進センターのホームページで必要な情報が記載されていることを紹介した。番組の趣旨としては、糖質オフを押し出したかったのではないか。ということでございました。  本市の状況については、報道の基となった情報、国民健康・栄養調査でございますが、これと対比するデータはございません。このため、平成二十八年度の国保の特定健康診査の情報で答弁させていただきます。  BMI二十五以上の状況については、七・三%で、県内ワースト三位でございました。参考までに、直近の令和元年度の状況についても御報告しますと、六・四%で、こちらも県内ワースト三位でございました。 ○四番(金田輝子君)  やはり、糖となりますと、地元の食文化というか、そういうのもございますし、私たちもどちらかといえば、しっかりした味でやっています。今は取りあえず減塩とかいろいろなことを申されていますけれども、やはりここ辺も自分たちで認識しなければならないことかなと思っております。ありがとうございます。  続きまして、七番の政治姿勢についてお伺いいたします。  三期十二年目になられますが、市長御自身が上げられた公約と実績を具体的に上げていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  三期目の終わりに近づいているということで、これまでの実績ということでございますが、一期目、二期目、三期目におきましても、マニフェストであったりとか、重点施策という形で、当然、選挙前には、そういった四年間の目標というのを市民の皆さん方にこれまでも示してきましたし、それの進捗状況につきましても、毎年度、庁内、もしくは市民であったり、周りの皆さん方の御意見を聞きながら、成果を出してきておるところでございます。  成果につきましては、羅列すると、かなりの数にはなるのですけれども、ある程度の目標を上げて、それの進捗というのは、八割であったり、四年間に一回は数字も出ますけれども、そういった形で進んできていると思っております。  三期目におきましても、産業団地の造成であったりとか小売店、飲食業者への店舗改修の補助金の新設、永山運動公園の整備等々、順調に進んでいる部分もございますし、逆にメンタルヘルスオフィス事業の新設など、なかなか事業として取り組めない、課題が出てきているというような部分もございますので、選挙前に示した目標については、しっかりチェックしながら、実現に向けて、これからも努めていきたいと思っているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  次に、財政改革についてお尋ねいたします。  前市長も、議員から市長になられまして、同じ道を進まれましたが、あえて独自性を上げると、どのようなことかお伺いいたします。 ○議長(北園一正君)  しばらくそのまま休憩いたします。                     休憩 午前 十時 十六分                     開議 午前 十時 十九分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○四番(金田輝子君)  質問の内容を変えさせていただきます。  三期目の仕上げの中で、財政改革については、市長なりの思いがあると思いますが、その辺をお尋ねしてもよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  財政及び行政改革というのは、常に進めていかなければならない部分だと思っております。当然、人口が減少する中で、行政へのニーズは逆に高まってきている、効率的な行政運営というのがますます求められてきているところもございますので、人件費の抑制であったりとか、当然、ほかの業務の効率化、予算をなるたけ国、県から引き出したりとか、そういったことも含めて将来をしっかり見越した財政運営というのは必要だろうと。それは三期目の最後ということだけではなくて、常に行政運営を進める中では、最も大事なことの一つだと認識をいたしております。 ○四番(金田輝子君)  前市長は、民営化を図られて、財政面でも基金をつくられました。そのままプールされて残っているのか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  財政面につきましては、その後も職員の数を減らした時期もございました。三百人というような、ある程度の一定の目標をつくる中で、人件費の抑制に努めてきて、基金等も増額した時期も、私の任期の中でもございましたけれども、近年は、加久藤橋の架け替えであったりとか、防災食育センター、これも大きな国からの助成も頂いておりますけれども、えびの市の財政出動も大きいものがございましたので、全体的な基金としては、前市長から引き継いだときよりは若干減ってきているという状況でございます。 ○四番(金田輝子君)  今、新加久藤橋の件が出てまいりましたから、昔から橋の架け替えを要望する地元の声が上がっておりました。県、国の予算がなされず、今回も人身事故を契機に新設にこぎ着けたものであると思っております。国会の先生方の尽力も大きかったというのもお聞きしておりますので、その辺はいかがお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、橋の架け替えのような大きな事業になりますと、当然、市の単独というよりは、国、県の補助をなるたけ引き出したいと、それがまた私たちの役目でもあろうかと思っておりますが、通学路におきましては、特に国からの補助率も高くなるというタイミングもございましたので、今回の加久藤橋の架け替えにつきましては、国からの補助率も通常の社会資本整備総合交付金よりは補助率が高くて執行できたと考えております。その分、市の負担が減ったところでございます。 ○四番(金田輝子君)  市長は、誰に対しても好感度が抜群な上に、特に女性からの信頼は絶大なものを備えられております。しかしながら、一期目の出馬時点では、三期までと多くの市民は思っていたようでございます。市長御自身は、どのようにお考えになられるのかお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  一期目、出馬したときは、やはり三期、長期政権よりは、やはり新しい考え方のリーダーが変わるべきではないかというような当然思いも、一期目のときは思っておったわけでございます。  現在、そのときと考え方が変わったのかというところでございますが、当然、今年の一般質問の中でも答弁させていただきましたけれども、大きな産業団地の事業であったりとか、なかなかちょうど自分の任期の終わるのと事業が一区切りつくというところのタイミングが合わないところもございましたし、コロナの影響等でいろいろな事業等も遅れている部分もございましたので、四期目につきましても、しっかりとまたその責任を果たしていきたいというような考え方を持っているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  なかなか好青年のために、皆さんも迷われている面もありますが、また、政治とは別でございますので。  続きまして、三期全力投球でこられて、達成感や満足感など、心境は計り知れませんが、最後、仕上げの時期になられました。任期までに産業団地の売却が進むことを望み期待する声に対してのお考えをお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも答弁いたしておりますとおり、産業団地というのは造成完了というのが終わりではございませんで、当然、企業誘致というのが最終的な目標でございます。産業団地そのものは自分の任期中に終わるめどが今立っておりますけれども、しっかりとした道筋、自分の任期内におきましても、全力で企業誘致に向けても取り組んでいきたいと、なるべく早く皆さん方にいい報告ができるように全力で取り組んでいきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  次期を目指しての目標、絶対これだけは政治生命をかけると思われる公約をお尋ねしてもよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  まだ一年ございますので、次の四期目の目標ということは、まだここでは公言できませんが、基本的には、現在の総合計画でありましたりとか、いろいろな将来に向けた計画につきましては、皆さん方の御意見を聞きながら、合意形成を含めたものも含めて、自分の考えが入っております。当然、次の四期に向けた皆さん方へのそういったマニフェストという形になるのかどうかはまだ決まっておりませんが、方向性につきましては、また新たな目標等も含めて示していくべきであろうと、当然思っているところでございます。 ○四番(金田輝子君)  以前の定例会で、七団体が推薦なさったから、出馬の要請があったために決定されたようなお話でございましたが、まだ、市長自身の中で、宿題がたくさん残っていると思われてよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  恐らく行政運営を続ける中で、宿題というのはもう永遠に、どの時代も次に向けた目標であったり課題というものは、常にどの時点でも残っているものだとは思っておりますが、当然、政治家としては、四年間の付託を受けておりますので、その中でしっかり約束したものは実現に向けて全力でやっていくというものが正しい方向性だと思っておりますので、まずは付託された任期の中で一生懸命取り組んでいきたいと思っております。 ○四番(金田輝子君)  よく分かりました。  以上をもちまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時二十九分                     開議 午前 十時四十五分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十五番栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  令和二年十二月定例会の一般質問の場を与えていただきました。ありがとうございます。  今期のこの登壇には、私が昭和五十八年の十二月に登壇してから百二十五回目でございます。長きにわたり市政発展のために市民の声を代弁してきております。昨日は、えびの市制施行五十周年の式典がありました。これには村岡市長、杉元副市長、また永山教育長、以前から職員とともに取り組まれて、そして多くの県内外の御来賓を迎えられまして、市制施行五十周年記念式典が挙行されました。  その中で、私たちが本当にこの五十年間の間にお世話になりました故松形祐堯氏、また映画監督の黒木和雄氏、両方が名誉市民表彰を受けられました。私たちは、名誉市民表彰ということは、えびの市初めてのことでございまして、すばらしい人材がえびのから誕生して、そしてまた、その功績が、私たちが今、この自然の中で、豊かな自然の中で生活できるのは、昨年度の台風やらいろいろな災害にも耐えられるような河川の改修であったり、そういったほ場整備とか、そういったものが、特に松形祐堯氏の功績は、えびの市にあっては、弟がえびの市長ということで、本当に私たち農家にとりましては、水田をパイプラインにしたり、また農道の整備をしたり、排水路の整備、いろいろな整備をしていただきまして、これから、また五十年は何とかもてるんじゃなかろうかなと思っております。本当に市民に成り代わりまして両方にもお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。  また、市長、副市長、教育長にも、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。  それでは、通告いたしておりました質問について、若干、予定を変えていただきたいということで、四番目、弁財天池周辺のパイプライン化についてということを通告いたしておりました。傍聴者がちょっと仕事の都合で時間がないということで、こちらを先のほうに進めさせていただきたいと思っております。  この問題については、弁財天池周辺の農家の皆さんが、どうしても私たちもパイプラインにしてくれんなと、強い要望が維持管理組合の総会の席上で出まして、それをえびの市長のほうに要望申し上げ、また、市は県のほうに要望されていると思っておりますが、この問題について、分かりやすく説明をしていただきたいと思っております。  大体、この受益面積が一一ヘクタールということを聞いております。そういう関係者で、皆さん方が役員をつくられまして、パイプライン化に向けての活動をされておるようでございます。その内容について、進捗状況を市長のほうでお聞かせ願いたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  今、御質問の中にもありましたとおり、今年の六月にこの弁財天池周辺のパイプライン化につきましては、御要望を頂いているところでございます。その後、早速、県のほうとも調整をとりまして、現時点での進捗状況といたしましては、令和三年度、来年度の新年度になりますが、県単の調査設計事業を行うということを聞いております。令和四年度から工事着工する予定で、西諸県農林振興局と協議をしているところでございますので、順調に進んでいると認識しております。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま、来年度のほうに調査設計をするという御答弁でした。この地区の方々は、もちろんえびの市の農家が高齢化しているのと同時に、この地区も高齢化が進んでおります。現在、パイプラインで耕作していらっしゃる方もほとんどがそういうことですが、この地区は、流水を利用して、上流の人が多く水を取れば、下流のほうには行き渡らない、そして同時に田植ができないというような、非常に苦労されております。  そういった関係で、どうしてもこれが実施設計の段階で皆さん方の要望がかなえていただければ助かると思っておりますが、このことで市長は県やら国のほうにどのような働きかけを市長としてされるものか、市長の御所見を賜りたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では、先ほども答弁いたしましたとおり、新年度予算で県のほうで設計の予算を組んでいただくということになりましたので、しっかり予定どおりに事業を進捗していただきたいということで、特別な要望というのは考えておりませんが、しっかり順調に進めていただきたいということで、また折を見てはお願いをしていきたいとは思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長のほうで、順調に進めるような考え方をお示しされたので、期待をしておきたいと思っております。  それでは、次に、一番の市長の政治姿勢についてをお尋ねしますが、毎回、私のほうで調整交付金の増額の問題を取り上げておりますが、この調整交付金の増額を、どのように考えていらっしゃるのか、まずお尋ねしてみたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  特定防衛施設周辺整備調整交付金につきましては、特定防衛施設関連市町村として指定を受けた自治体に対して、法令に基づいた算定基準により、比例配分されているものでございます。本市単独の要望によって、本市のみが増額されるということにはなりませんけれども、全国の同じような関係市町村と防衛予算、調整交付金そのものの予算枠の拡充につきまして、これまでも要望いたしておりますし、今後も続けていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長がおっしゃいましたが、私もこの問題については、十分、九州防衛局長とかそういった方々とお話をする機会が多いわけですが、えびの市は、都城市でもない、宮崎市にもできない、いわゆるなぜ特定防衛施設として指定をされているのかと。これはVLFを設置するときに、当時の局長が、霧島演習場を向こう七年間で買収することにより拡張して、そして特定防衛施設とするということを決めていただきました。それから毎年調整交付金が交付されるような自治体になったわけです。  だから、そういう防衛省からの調整交付金を受けられる自治体でございますので、その首長として、やはり上京されたときには、全体の調整交付金の額は決まっておるわけです、国防の中で。だからそれを政治家を使って、増額してもらえんだろうかと、令和元年度は日米共同訓練もやったではないかと。  もう何回となく日米共同訓練もやっております。そして日米共同訓練をやったということは、やはりそれだけの訓練をするために、自衛隊の車両が国分から都城から熊本から往来するわけです。そして市道を通れば、それだけ市道は破損するわけですよ。そういったことを根拠に、防衛省のほうに、演習により道路の破損状況が厳しいと、したがって、市の財源ではどうすることもできないから、調整交付金を増額してくれということを、課長じゃなくして市長が課長と同席して防衛省のほうに要望すればできるんですよ。それがない。  どうしても、そのような方向で、建設課長と共々、防衛省のほうに出向いて、まずは福岡の九州防衛局、そこに訪問されて、要望すれば、私はできると思うんですよ。私と市長の考えは違うかもしれませんけれども、市長、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、防衛予算の中での調整交付金の総額を増やしていただきたいという要望は毎年させていただいております。さらに、今、御質問の中にもありましたけれども、訓練の中身、特に今年度は、昨年の日米共同訓練等の影響等も、この調整交付金の金額には変更されております。この交付金の金額を決める中での、先ほど算定基準による比例配分という答弁をいたしましたが、飛行回数であったり砲撃日数、そういったところも点数によって、この比例配分が決定されるということでございますので、当然、日米共同訓練の影響で、今年度の調整交付金の金額というのは増額されているところでございます。  そういったこともありまして、予算枠全体の底上げということをしっかりお願いしていくことで、各交付を受ける市町村は恩恵を受けると思っておりますので、そういったお願いはまたしっかりしていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長は、この対象はヘリコプターの飛行訓練ということをおっしゃいましたが、この飛行訓練もよく防衛省側と協議をされて、そして家畜等に被害のないようなコースで飛行訓練もされたらどうかなと、そのことで調整交付金が増額をするのであれば、もっと回数を増やすとかいうような方法もあると思いますので、そのような方向で担当課のほうに市長は指示をされる考えはないか、まず、市長の御所見を賜ります。 ○市長(村岡隆明君)  えびのの演習場においての訓練を増やしていただくというようなことであったりとか、是非日米共同訓練をやっていただきたいというようなことに関しましては、市町村が要望して、それに国が応えるという状況ではないところでございます。  ただ、先ほど来申し上げておりますように、国のほうで、私たちの防衛施設、えびの市にある霧島演習場を使っての訓練、そういったものの頻度が高くなったときには、この調整交付金が次年度増えるということになっておりますので、しっかりその役割を担っていただきたいと思っておりますし、訓練の回数の増というのは、なかなか要望は厳しいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、このことは、市長の姿勢なんです。市長の姿勢。防衛省に対して、あなたが上京できなければ、主管課長を上京させて、そして全体の防衛の調整交付金枠をいかにしてえびのに多く持ってくるか、これは市長の政治姿勢なんですよ。  今あるえびのの防衛施設は、時の首長が議会と一体となって取り組まれた成果がある。そのためには、その担当の職員は、市長の命に基づいて福岡に行ったり、宮崎に行ったり、何回となくそれを功績があるわけですよ。それがあなたの市政になってから、全くない。だから調整交付金の増額は枠があるから、全体の、それは防衛省が決めることですよ。だから、防衛省のほうに何回となく足を運べば、その足跡が結果として出てくるわけですよ。あなたはそれがないから、調整交付金も平行線なんですよ。あなたの姿勢がないから、こういうことなんですよ。  また、先ほどの金田議員の質問で、四期目の話が出ましたが、余計、四期目に出られれば、そういったことは、ここは特定防衛施設のまちですから、そこら辺は十分考えて、健全財政を保つためには、やはり国からの調整交付金を増額しないと、税収は減る一方ですよ、人口は減って。  今の税収は一十九億四千万円ぐらいですか。財源はないとですよ。だから財源を求めるためにも、調整交付金の増額を求めるためにも、市長が政治姿勢を示さなければ通じないんですよ。全体の枠は知っております、私も。  市長は、市長として増額に向けて、市長自らが防衛省に出向かれる考えはないか、再度お尋ねします。
    ○市長(村岡隆明君)  先ほど来、御答弁いたしておりますが、この調整交付金の増額の額の決定につきましては、算定の基準がございまして、先ほど来、申し上げております面積であったりとか人口の数、人口密度、訓練の回数、そういったものでしっかりと計算されて、毎年下りてきておりますので、単独でえびの市がお願いして、特別えびの市にこの交付金が増えるということではないと思っております。  当然、防衛事業につきましては、この調整交付金以外のいろいろな補助事業等もございます。それとは別に、また、増員・増強のお願いもしておるところでもございますので、そういったところで、なるたけ防衛省の予算というのを引き出すということは、しっかりまた今後とも取り組んでいきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  調整交付金の増額の問題については、先ほど来、何回となく申し上げておりますが、防衛の全体の枠をとるというのは、至難の業だと思っております。だからそういう国の予算を頂くためには、宮崎県だけの国会議員じゃ、私は、霧島演習場は宮崎県の国会議員だけ頼らんでも、鹿児島県の国会議員を頼ってもいいと思うんですよ。霧島演習場は、宮崎県と鹿児島県で成り立っておるわけです。だから、えびの市に調整交付金が増額すれば、当然、お隣の湧水町にも増額します。そういった関係で、鹿児島には優秀な国会議員の先生方がいらっしゃいます。その方々のところに訪問して、できれば湧水町の町長やら、そしてえびの市の議長、湧水町の議長で調整交付金の増額等に要望に行かれる。方法なんですよ、要望の方法、市長。どうですか、市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  湧水町長とは当然霧島演習場をえびの市と湧水町で保有しておりますので、自衛隊の増員・増強のお願いは、毎年熊本、中央も含めて複数回一緒に同行して、お願いをしているところでございます。  先ほど来の調整交付金額の増額の要望ということに関しましては、当然、えびの市と湧水町だけのお願いではなくて、全国二百四十二の市町村が加盟しております防衛施設周辺整備全国協議会、当然これにもえびの市が加入しているわけでございますが、この二百四十二のお願いという形で、調整交付金の増額については、毎年お願いをしているところでございますので、当然、この二百四十二の市町村が、特に関係している自治体の関係がある国会議員の先生方は、このことも十分把握されていると考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、二番の医師確保問題についてを通告いたしております。これは、えびの市立病院にどうしても医師確保していただきたいということで、市立病院に小児科の設置はできないのかということで通告いたしております。  市長、市立病院の内容をお話しすれば時間がありませんが、どうしても小児科を確保することによって、若いお父さん、お母さんたちがえびの市に住みやすいのではなかろうかと。そして警察署の近くに保育所も今建設が始まっております。やはりえびのに住みやすいまちをつくるためには、医療体制が拡充していないと、住みにくいのではないかと思っております。  したがって、何とかして小児科を設置するように、市長は努力される考えはないか、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  小児科の設置の御提案でございますが、当然、子育てをする中で、小児科の存在というのは非常に重要だと思っております。現在、市内には、民間の開業医が一者ございますが、非常にしっかりとした役割を果たしていただいていると思っておりますし、この小児科、えびの市からなくならないように、しっかりと対応していく必要があろうかと思っております。  ただ、全体的な市立病院の経営の中で、現在は、どうしても内科医が不足していたりと、過去の先生方の状況と比べると、そういった状況もございますので、まずは、これまで大学からの派遣が引上げになっているような部分の補填、そういったものを含めて、医師の確保ということを全力で取り組んでいきたいと思っておりますし、当然、将来的には、今の開業医の先生方の方向性とも当然検討する必要があろうかと思っておりますが、現時点では、通常の内科医の先生の確保も含めてですけれども、医師の確保、全力で取り組んでいきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長は、現在の小児科に対して、非常に懸念されていらっしゃるようですが、この小児科の先生と協議をして、どうしてもこの議会のほうで市立病院に小児科を設置してくれという声が大きいと、したがって、協力してくれんなというようなお話は、私はできるものだと思っておりますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  今の御質問は、今、市内で開業されている先生に市立病院で働いていただけないかという御相談ができないかということでしょうか。  そういうことであれば、現在、自分の病院をお持ちになって開業されておりますので、なかなか難しい状況ではないかとは考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、話は相談ですよ。相談はしてみらにゃ分からんわけですよ。現在やっていらっしゃる方が、民間の先生に、市立病院で医療を取り組んでもらえんでしょうかという相談ですよ。そのためには、いろいろ条件があると、するということになれば、条件がある。その条件を一〇〇%こっちで飲めばいいわけですよ。それが医師確保なんですよ。  政治家というのは、それをやりつけにゃいかんです。そういう姿勢で臨まないと、赤字は増える一方ですよ。そういう対話をされる考えがあるか、まずお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  市内の開業医の先生方は、えびの市の医師団という形で組織もつくっていただいておりますが、小児科の先生だけではなくて、市内の開業医の先生方には、当然、そういった御意見等も聞く場をつくっております。当然、高齢化によって開業を辞めようと思っていらっしゃったりとか、えびの市の医師として採用されることで、継続して医師活動を続けたいと、そういうニーズ等もあろうかということで、アンケート調査であったりとか、そういった調査はしているところでございまして、現在は、この小児科の先生からは、そういった御意向ということに関しては確認できていないところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  今、市長は、アンケート調査をされていると聞いたんですが、その結果、いつ頃分かりますかね、アンケートの結果は。 ○市長(村岡隆明君)  アンケートの結果は、現時点で市内の開業の先生で、えびの市の病院で、では働きたいという方は、将来に向けては検討したいというような御意見はございましたけれども、現時点で自分の病院を辞めて市立病院で働きたいという先生は、現時点ではいらっしゃらないところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  この問題については、論議をすれば時間がかかりますので、是非、私が今発言したようなことを念頭に置いて、市長は努力していただきたい。お願い申し上げます。  次に、水源確保問題について、霧島千草木地区は、新燃岳の噴火による水源池が被害を受けた、そして自民党の元幹事長の石破茂先生、また、地元の古川禎久先生がえびの市市長室に来室されて、そのときに、地元関係者が陳情されて、そのときには、議長も立ち会ったということも聞いております。  そのようなことで、地元の方々は非常に水不足で困っていらっしゃる。それで何とか水源確保をしていただきたいということで、各種事業等に農政局やら足を運んで取り組んでいらっしゃいますが、市長は、今、どのようにこの事業を推進されているのか、この内容についてお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この要望につきましては、かなり昔から要望を受けているところでございます。平成二十七年度に施設整備の要望を一番最初に受けておりますが、途中で地下水の検討、上水道を引くというような検討等もしていただきましたが、最終的に平成三十年に既存施設の改修の要望という形で、地元とは調整をしております。それ以降、この霧島地区におきましては、地元の皆様方の御意見等も聞きながら、本年度、一番直近では九月にも水道施設改修について御説明をしておりますが、本年度は調査計画事業を実施しておりまして、中山間地域農業農村総合整備事業において実施ができるように、事業の内容の調査、検討を行っているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、今、市長が申された事業ですよ、地元の方々も期待されていらっしゃいますから、今の現状は、地元の方々とどのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  一番直近では、今年の九月に、基本的には大迫霧島線の工事の説明会でございましたが、水道施設改修についても、そこで地元の皆さん方にも説明をいたしておりますので、その中身については、農林整備課長をして答弁をいたさせます。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  地元の方へは、今後のスケジュール等について説明をしているところでございます。  令和二年、令和三年度で、農村振興基本計画を作成し、令和四年、実施計画活性化構想の作成、事業計画の審査を終えた後、令和五年の事業採択となる見込みでございます。このようなことを説明しているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  是非、今、計画を申されましたが、予定どおり実施するようにお願いしたいと思っております。  次に、市道の整備の問題についてをお尋ねします。  九月定例会後の進捗状況等について伺うということで通告いたしておりましたが、この問題については、国道二六八号線、いわゆる島内の宮崎カジュアルから福田表具店の間ですね、この間が市道が中央部が陥没しております。このことについて、担当課のほうに現場から電話をしたんですが、どうもこの市道の改修が市民の方々が合点していらっしゃらない。いつも水がたまるような状況であって、これは多分水道工事を埋戻しをした、そのことにそれが原因だと思っておりますが。こういった状況が起きるということは、市長、私が詳しくお話しすれば、市道を水道工事で掘削する場合、市長のほうに掘削してもよろしいですかという決裁を取ると思っております。市長の決裁に基づいて、工事が施行されて、工事が終われば誰が終わったときの検査をするのか。これが問題だと思っているんです。  あのような、水がたまるようなものを決裁して、そして業者に金を支払っている、これが私から言わすれば、税金の無駄遣いと言いたいわけです。工事をすれば、資格を持った者が検査をする、検査が完了した後で、工事代金、施工代金は支払われると思うんですが、それがそのまま二年、三年、四年、五年、現在に至っておる。迷惑をするのは市民なんですよ。こんな仕事をしてもらったら、私は業者が悪いとは言いません。市が検査をするわけです。あなたに責任がある、市長、市長に責任があると思っております。  工事をするときには、施工者の看板を掲げます。えびの市長村岡隆明という看板が掲げられます。その方の責任で、ああいう市道になっているわけですよ。どうですか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  今、御質問のあった区間につきましては、平成五年度に上水道の布設工事を実施しておりまして、完成検査は、当時の水道課長が行っております。埋戻しの方法においては、基準どおりの復旧を行っておりまして、現在、水たまり等が発生した原因といたしましては、経年劣化による路面の沈下が原因ではないかと報告を受けているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  では、市長、工事が完了したときには問題はなかったとおっしゃるんですね。どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  基準どおりの復旧が行われていると聞いております。 ○十五番(栗下政雄君)  しかし、市長、現在では、水がたまってどうしようもない、高齢化の皆さん方が特に風水害のときなんかは困っていらっしゃいます。私も現場に何回となく行きましたが、そこの現場から建設課のほうの道路維持のほうに電話をして、何とかしてくれということを言っているんです。  市長はあの現場を見られたことがありますか。 ○市長(村岡隆明君)  路線の、過去につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、平成五年に布設工事をして復旧したということで、ただ、その後、路面の沈下等があるということで、担当のほうからは令和二年度の通学路点検時、ここからこの時点で真幸小学校から外側線の設置要望があって調査を行っておると。調査の結果は、令和三年度に舗装修繕及び外側線の設置を行うという方向性を聞いておりますので、来年度におきましては、解消されるのではないかと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長がおっしゃいますように、通学路になっているわけですよね。このような市道の在り方では、私から言わすれば、税金の無駄遣いと言いたいわけです。  これは現場の維持係とか建設課とかではなくて、市長、あなたの政治の姿勢ですよ。あなたは、私から言わすれば、現場に足を運ぶ回数が少ないと私は思っております。市長や議員は、二十四時間体制ですよ。日夜、いろいろな市民のために駆け回らにゃいかんとですよ。こういう定例会等で、私もこんなことは一番年長で言いたくはありませんが、以前の定例会では、まだこういう問題はなかったですよ。市長も議員も市民のために二十四時間体制なんですよ。だから、現場に足を運んで、現場を見らないで発言をするということはおかしい。  今回は一般質問はやっておりませんが、私の隣の上原議員は、とにかく現場主義ということを発言されております。そのようなことで、市長はもっと現場に足を運んで、自分で判断して、職員が決裁文を持ってきたのをただ決裁するのではなくして、自分で出勤する前にあそこがどげんか、どっか不具合の点がありはせんかなと。自分で足を運んでみて、そして市長室から、おい、建設課長、ちょっと来いということで、歴代の市長は、市長として考え方を職員に示しをしたことを、私は聞いております。それがない、あなたは。やはり市長が現場を見れば、職員もそのように動くと思うんですよ。  そしてたまにはいろいろな、今回も鳥インフルエンザで、都城辺は大変ですが、私どもも鳥インフルエンザは緊張感を持っております。そういったことで、市長は現場に足を運んで、こういったことがないように、市民から苦情が来ないような市政を進めていただきたいと思っております。  どうですか、市長は、この点は。 ○市長(村岡隆明君)  当然、市道はえびの市が管理する道路でもございますし、全体的に効率的に安全に活用できる状態にしておかなければならないと、それはもう市役所の役割だと思っております。  当然、地域住民の要望というのは、いろいろあるわけでございますが、なるべく地域住民からの要望がなくても、健全な状況での道路の活用ができるように、なかなか予算が追いつかないところもございますが、対応していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  九月定例会に道路の状況を一般質問でやりました。その後の進捗状況をただいまから申し上げますので、どのようになっているか答弁をしていただきたいと思います。  市道みやま霧島線の上浦の交差点から西長江浦演習場線の間、この区間は路面が物すごく傷んで破損しております。もうはだしでは歩けるような状況ではありません。私はあそこを自転車で通行することがあります。自転車はタイヤが小さいわけです。非常に危ない。この区間はもう何回言っても。あれを何とかして改修する方法はないか。私は財源はあるち思うんですよ。それこそ毎年調整交付金が来ます。霧島演習場の周辺はそれで調整交付金でやればいいんですよ。調整交付金事業で今やっているのが、東西長江浦線ですが、何とか工夫して、この調整交付金を使って、舗装をやる。  この区間は、上浦の田の神さぁが設置してあるあの周辺から、西長江浦演習場線、そしてまた、今度は東長江の浜川原の橋から白鳥の区間、本当、路面が傷んで自転車では通行できるような状況ではありません。これを年次的な改修はないか。市長、具体的に課長に答弁させるようにしていただきたいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  上浦地区でございますが、採石場、先ほど議員がおっしゃいました田の神さぁの区間が非常に傷んでいる状況があります。この区間については、令和三年度に舗装修繕の工事を予定しているところでございます。また、浜川原地区、市道みやま霧島線におきましては、社会資本整備総合交付金事業において、計画的に舗装修繕を予定しているところでございます。また、計画で遅れが出るところで、損傷等が著しく厳しい区間については、維持工事により応急的に対応する予定でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  担当課長のほうでは、維持補修でやるような計画ということを示されましたが、私は、道路が破損すれば、維持補修の少額の金額では、対応できなくなるのではなかろうかと。メートルが何メートル、二、三メートルぐらいしか延びらんとじゃなかろうかと、極端に言えばですね。どうしてもこの区間は、五十メートル、百メートル単位で補修をやらないと、破損が激しいので追いつかんとじゃなかろうかと思っておりますが。もっと早く延長することはできんとですか。 ○建設課長(森 隆秀君)  先ほど述べましたが、市道みやま霧島線、全体的な路線におきましては、社会資本整備総合交付金事業、いわゆる交付金事業でございますが、これにおいて、計画的に修繕をする予定でございます。  大体、延長的には年間百メートルから二百メートル程度の修繕を行っていく計画でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  市道整備問題について通告いたしておりました。この問題については、市長、それこそえびの市は合併してから五十年、私が記憶しておるところでは、合併した頃は、市政も派閥が激しくて、何々派、何々派ということで、そして選挙前になれば、あそこを舗装してくれ、ここも舗装してくれということで、その頃はおかしくサロンパス舗装というような表現もありました。本当にそのサロンパス舗装であったところが、市道は何か所かあります。私は見て回れば、私は分かるんですよ。そのときからずっといろいろな活動をしておりましたから。  だから、昔のままの市道がいっぱいあります。これを市道の整備を、計画を立てて、そして何年度はどことどこという計画図を、我々議会に示してほしいと。飯野、上江、加久藤、真幸、それぞれの市道を、本当に、皆さん車で回られるから分からんとですよ、車は。最近の車は高級車が多いわけです。私どものような、もう自転車でしかできない人は、ずきずき、もう頭まで来るわけですよ、ごとごと。本当ですよ。そして歩道も、もう本当、子供たちが歩道を通学するが、大変だなと。高齢者の方が電動カーで回られる。歩道にあっては斜めにこうしてですね、傾いたりする。これから先、雪が降ったり霜が降ったりすれば凍る。そういう路面では、もし事故が発生すれば大変なことになる。  だから、市道の全面的な改修計画、これを我々議会に示してほしい。どうですか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど来、答弁しております緊急的な維持補修、そういったものはなかなか年間を通した計画というのは、示されませんが、基本的には、過疎計画の中で、路線の改修というのは、過疎計画を見直すたびに議会のほうにもお示しをして、道路整備の優先順位といいますか、年度ごとの計画もお示しをしておりますので、基本的には、その過疎計画に沿って市道の改修等を進めていきたいとは思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  では、是非、市長が答弁されましたが、そのような方向で我々議会に示していただきたい。  それと、現在の市道の延べ距離数は幾らあるものかお聞かせ願いたいと思っております。 ○建設課長(森 隆秀君)  今ちょっと手元に資料を持ってきておりませんが、路線数について千路線程度、九百八十何路線だったと思います。延長につきましては、六百キロメートルぐらいの延長があると認識しているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  市道の維持補修のために、国から交付金が幾ら来ておるものですか、お尋ねします。 ○建設課長(森 隆秀君)  申し訳ありません。今、ちょっと手元に資料がございませんので、後ほど答弁させていただきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  今、調査するということですが、私がなぜこういうことを聞くかといえば、えびの市は合併したまちであって、そして市道の距離が長い。合併した頃は、県内でも市の面積はえびのが一番多かったじゃなかろうかと思っておりますが。それから最近平成合併でお隣の小林市なんかは大きくなりましたが、昭和四十二年ですかね、合併したときには、市道の状況は、未舗装のところが多かったわけですよ。だから私は、面積が、距離数やらいろいろ聞いておりますが。  やはり国からの交付金が来るものを有効に使えば、何とか舗装は解消できるのではなかろうかと思っております。資料が来れば、来た後で、またそれに基づいて質問したいと思いますので、議長、まだ十分間ありますよ。この点は、議長の采配に任せます。 ○建設課長(森 隆秀君)  申し訳ございません。今、道路修繕として事業を行っている事業、社会資本整備総合交付金事業でございますが、本年度の予算が六千万円でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  社会資本整備総合交付金が六千万円ということでございます。これを六千万円あるから六千万円をすぐ舗装とかそれに使うということではないと思うんです。いろいろな計画をしたり、そして手直しをしたり、その事務的経費とか、そういったものに使えば、この六千万円はそういう維持補修には余計は使うことはできないと私は思っておりますが、どんなものですか。 ○建設課長(森 隆秀君)  この六千万円につきましては、道路の舗装の修繕でございます。路線としましては、みやま霧島線、それと苧畑高野線、それと中島栗下通線の修繕を行う予定でございます。一部完了しているところもございますが、予定でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  まだまだ質問したいと思っておりますが、一つやれば、ずっとそれを掘り下げていけば時間がありません。したがって、令和二年十二月定例会の私の一般質問は、これで終わりたいと思っております。ありがとうございました。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時五十一分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、六番遠目塚文美議員の発言を許します。遠目塚文美議員。 ○六番(遠目塚文美君)  お疲れさまでございます。  まずは、昨日、えびの市制施行五十周年記念式典、無事に挙行できましたことを、議員としても、また、一市民としても大変喜ばしく感じております。改めてこの節目に、昨日頂きましたこのパンフレットを目にした瞬間、しっかりと議員としての名前が写真つきで記載をされており、議員としてこの節目の五十周年という場に立ち会わせていただいたことに感謝の思いを抱くとともに、責任の重さを感じたところでございます。このえびの市を築き守り続けてくださった先人の皆様に改めて心からの敬意を表したいと存じます。  今回、この五十周年に際しまして、みんなで築いた五十年、次に進もう新時代、この言葉を改めてかみしめながら、本日は新しい時代に向けた前向きな答弁を頂けますことを切に願っております。  質問に入ります前に、今日は一つ、昨年のある学校の授業参観の際に、先生が、道徳の授業だと思うんですが、資料として子供に配付されている大変、私、このお話が胸に響きましたので御紹介をさせていただきます。  「一秒の言葉」という詩があるんですが、その詩を用いた後に、「天国と地獄の話」という教材が提示されておりました。御紹介いたします。  ある人が天国と地獄を見てきたそうです。どちらも見た目は同じでした。食事時なのか、テーブルに豪華なごちそうが並んでいました。ただ、変わった点は、箸がとても長いということでした。地獄では、そこにいる人たちが争っていました。箸が長いので、お互いにぶつかり合ってしまうからです。「ばかやろう」、「こら、どけ」、ひどい言葉が飛び交い殴り合いもしています。おかげで食べ物は床に落ち、食事どころではなくなってしまっています。一方、天国では、こんな声が聞こえてきました。「どうぞお先に」、「ありがとう」、「今度はあなたの番ですよ」、お互いに譲り合って食べ物を分け与えているのです。みんなにこにこして幸せそうに食事をしています。つまり、環境は同じだけど、そこにいる人たちの行動、言葉が違うのです。地獄では、地獄言葉、相手を傷つける言葉を使っています。天国では、天国言葉、相手を思いやる言葉を使っています。さて、この教室やあなたの身の回りが天国になるか、それとも地獄になるかは、ここにいるあなたやみんな次第でしょうね。  この文をどのようにお感じになるかは、この後の答弁でしっかりと伝わってくると思っておりますので、教育長、大変すばらしい教材を先生は準備されて、子供の教育に熱心に取り組んでいらっしゃるということも、併せて御紹介をさせていただいて、私の質問に入らせていただきます。  ではまずは、市政方針についてお尋ねさせていただきます。  ちまたでは、市長選に誰が出る、出ないなどの話題も頻繁に出始めております。しかしながら、私たち議員も同時期の選挙となるため、市長の評価の前に自分自身を律すべきではとも考えておりますが、本日は僭越ではありますが、市長に答弁を求めさせていただきたいと思います。  市長が初めて政治の世界へ足を踏み入れた市議会議員選挙、また、そしてその次へのステージへと挑戦した市長選挙、共に、最初の選挙戦は共に私も戦わせていただきました。市民の思いを代弁し、訴えたからこそ思うところがございます。三期まで、長期政権は市政発展のためには望まない。その言葉は想像以上に市民の皆様の心に深く残っているのは、市長も肌で感じていらっしゃるかと思います。  せんだっての一般質問で、四期目への挑戦も明言されました。その前に、当初は三期ということを決意され、市政運営を行っていらっしゃったと認識しておりますので、今回、あえて質問させていただきます。この三期を、市長、一くくりとして取り組んでいらっしゃったと思いますが、御自身の評価をどのように示されるものかお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  政治家の評価というのは、なかなか自分ではできない部分もあると思います。私に関しましては、市長になりましてからは、マニフェストをつくり、その進捗状況、当然、庁内でも一般の市民の皆様、有識者の皆さんも入れて評価をしてきていただいておりますので、現在もその評価は続けているところでございます。  三期目の評価についても、そういった形で、市民の皆さん方からの評価を公表して、また、真摯に受け止めていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  三期で一くくりと、勝手に一くくりとさせていただいたところは大変恐縮ではありますが、次期四期を目指すということで出馬をされる意気込みは感じているところではありますが、しかし、四期目出馬の要請を受理されるまでは、やはり心の中では、三期、これまで政権を担ってきた、市政を担ってきたというところで、様々なことを考えていらっしゃったかと思います。  四期目の各種団体からの出馬要請を受理されるまでのお考えは、どのようなお考えをお持ちだったのか、お答えをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  選挙に出る者は、当選してから付託を得る期間がございます。三期目四年間という付託の期間を頂きましたので、まずはそこに全力投球というのがもちろん政治姿勢の中ではございます。その中において、次の四期目ということに関しましては、基本的にはもうちょっと直近にならないと、そういった考えは持たないといいますか、基本的にはもう三期全力投球ということを集中しておりましたけれども、今年の三月の三十一日に出馬要請という形で、私も初めて要請を頂きましたけれども、そういったお声がけも頂きましたし、六月では一般質問でも進退を問う御質問も頂きましたので、後援会等とも協議をいたしまして、四期目の出馬という形で表明をさせていただいたところでございます。  要請等がなければ、判断というのはもう少し後になったかもしれませんけれども、六月の時点で表明をさせていただいたところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  冒頭にも少しお話をさせていただきましたが、議員になる前から、市長がどのような姿勢で、議員、また市長に臨まれて戦ってこられたかは周知しているところでございます。ここで四期を目指してのことについてとやかく私から言うこともございませんし、何をマニフェストにするかなど、ここでお聞きするつもりもございません。ただ一つ、三期しっかりと全うし、私も二期をしっかりと全うし、市民の皆様の幸せのため、市政発展のために努める、その言葉に尽きるかと思っております。  私も同時に審判を受けることになるかとは思いますが、しっかりと市長にただした今の言葉を自分に今度は向けて、自分自身を振り返らせていただこうと思っております。  次に、Well―beingなまちづくりについてお尋ねをいたします。  まずもって、市長、Well―being、この言葉、御存じでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  実際、Well―being、今回の一般質問を受けて勉強させていただいた次第でございます。 ○六番(遠目塚文美君)  お勉強いただいたということでございますが、Well―beingは、先日の国会質疑の中でも女性議員の方が切にこのWell―beingに基づいた様々な施策ということを提案されていて、私も共鳴したところでございます。  実は、私がこのWell―beingを知ったのは、新富町のこゆ財団の皆さんが主催されるセミナーで触れることがございました。Well―beingとは、幸せ、健康、福祉のことでございます。ある研究によりますと、このWell―beingの高い会社ですと、従業員の方は創造性や生産性が高く、欠勤率、離職率が低いことから、免疫力が高く健康寿命であること、活力があり主体的で自己肯定感が高く、ポジティブであることなどが知られているということです。  Well―beingだけを語ってもかなり奥深いところではありますが、今回はこの幸せ、健康、福祉、Well―beingに基づいた形で、この質問をさせていただきたいと思います。  まず、LGBTQに関する政策でございます。  えびの市には、あらゆる差別をなくし、人権を守る条例も制定されております。また、えびの市としては、今年度もえびの市主催の人権セミナーが実施され、その中の第二回目のセミナーがLGBTQをテーマとして行われております。  初めに、市長はこのLGBTQに関するセミナーの受講、もしくは当事者団体の皆様とお話などされる機会はあったものか、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  研修等で、冒頭の御挨拶をして、引き続き、その後に講習を後ろのほうで聞かせていただいたりとか、そういったことは過去にもあったところでございます。
    ○六番(遠目塚文美君)  詳細については、私ども議員もLGBTQに関してのセミナー、議員研修等がございましたので、あえてここで詳細は申し上げません。というか、知っている前提でお話をさせていただきます。  この中で、切に願われているのが、パートナーシップ宣誓制度の導入についてでございます。私も少なからず、市内外のセミナーや交流会などに参加をさせていただき、また、自民党の女性議員での勉強会を実施したり、当事者の皆さんと一緒にパレードにも参加をさせていただいたり、様々な機会で交流をさせていただき、また、学ばせていただいております。  本日は、教育長、午後からは加久藤中学校でも、このLGBTQについての授業があると伺っております。  そこで、単刀直入にお尋ねをいたします。パートナーシップ宣誓制度の導入について、えびの市ではどのように現在、検討なされていらっしゃるものかお答えをお願いいたします。 ○総務課長(谷元靖彦君)  パートナーシップ宣誓制度につきましては、全国の幾つかの自治体で導入されておりまして、基本的には、性的少数者等のお互いの人生のパートナーとして約束された方々を自治体が一定の要件を満たしたことを確認の上、証明書等を交付する制度かと存じております。婚姻と同等の法律上の効果は生じませんが、人権尊重の観点から、LGBTQの方々への理解促進と支援、多様な性の在り方を受け入れる制度として意義が大きいと考えております。  えびの市としましても、県内初の、先ほど議員御紹介の人権の条例を制定した市でございます。LGBTQの方々への理解と支援のための施策として、パートナーシップ宣誓制度の導入については、現在、研究をしているところでございますが、当事者の皆さんが安心して制度の活用ができるよう、まずはLGBTQに関する正しい理解と知識を普及させることが重要だと考えております。  そのため、先ほど議員御紹介のセミナー等において、市民の理解と職員の理解、そういったものを深めているところでございますが、先日のセミナーにおきましても、多くの参加者の皆さんから大変理解が深まったというような感想も頂いているところでございます。  今後とも、こういった学習機会の提供による理解、啓発を図りながら、同時に、パートナーシップ宣誓制度についても導入に向けて研究を行い、多様な性の在り方を受け入れることができる自治体としての制度の導入というものにつなげていければと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  今回、このパートナーシップ宣誓制度の通告をさせていただいた後に、議員それぞれに、オリジナル婚姻届の五十周年記念のデザインのこの用紙が配付をされたところでございます。これは、私ごとではありますが、市制五十周年を記念してこういったものを作ってみてはいかがですかと提案をさせていただき、快く実現をしていただいた本当に成果でございまして、大変うれしいところではありますが、一方で、現在結婚には様々な形もあり、もちろんこのパートナーシップ宣誓制度は、結婚という形ではないのかもしれませんが、ただし当事者にとりましては大変重要なものかと考えております。  この婚姻届のオリジナルのデザインを見たときに、うれしさと、反面、自分がまだやらなければいけないことがあるのではないかという気づきを与えていただいたのが正直なところでございます。  そこで、市長、ただいま課長からは、私的には大変前向きな答弁と受け取らせていただきましたが、市長として、先ほども申し上げましたみんなで築いた五十年、ここからが大事です、次に進もう新時代、まさに新しい時代に向けて、新しい形をえびの市、つくっていくべきではないかと思いますが、市長のお考えをどうかお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど課長が答弁いたしたとおりだと、私も考えております。人権等についても、いち早く理解を進めるべく条例化もしておりますし、このLGBTQも大分世の中の人たちの理解も進んできたのかなと。  しっかり当事者の皆さん方が暮らしやすい環境をつくる、そこにはやはり一番、市民の理解と、LGBTQとは何やろかいという人が本当に少なくなって、お互いを理解できる環境というのが非常に大事だと思っておりますし、こういった制度の導入によって、内外にもそういったことが理解できている自治体というようなこともPRできると思っておりますので、制度の構築だけではなくて、しっかりとした理解を広めていくということが一番大事だろうと、前向きに取り組んでいきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  先ほども申し上げましたが、本日はこの後、加久藤中学校でもLGBTQについての授業があると伺っております。きっとその際に、今日は議会でこういった話が出たんだということも報告をされるのではないかと考えております。  市長、研究、また今後も市民の啓発に努めていくということでございますが、どれぐらいをめどに導入というところで、時期的なもの等々は詳細にお示しはいただけないものでしょうか、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  市民の理解がいつぐらいまで、どれぐらいというのは、なかなか数字では示しにくいと思いますが、当然、ほかの自治体で導入している自治体もございますので、結論を先送りするのではなく、早く方向性は示していきたいと。時期については、ちょっとまだはっきり御答弁できないところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  ちなみに、県内では宮崎市が最初に導入をされ、その後、木城町、そして日南市が来年度の予定、そして延岡市も予定では来年度からなのではないかというふうに、着々と県内に輪が広がっているところでございます。  是非、今の市長の答弁を、私も、また当事者の皆さんも信じておりますので、前向きにということが、先延ばしにならないよう、時期等もまた明確にしていただけますと、それが心の励みになるのではないかなと思っております。是非、機会をつくっていただきまして、団体の皆さんともまた交流の場を設けていただければ幸いでございます。  次に、えびの市内の公立学校の制服についてお尋ねをいたします。  以前もこの件については質問をさせていただいたことがございますが、現在、相談等の現状はないものかお尋ねをさせていただきます。 ○学校教育課長(白濱美保子君)  現在、LGBTQの関連で、制服に関する相談や要望等は、児童生徒、保護者及び地域の方から上っているという報告が、学校のほうからはないところでございます。ただ、LGBTQの関連ではございませんが、えびの市子どもの未来応援協議会の会議の中では、貧困対策として行っております制服リユース事業を利用しやすくするため、制服のズボンに校章の刺しゅうや貼り付けなどがありますが、そういったものをなくして、学校間の制服を共有できるようにならないかというような意見は頂いたことがございます。 ○六番(遠目塚文美君)  今回は、LGBTQに関する施策の中でお尋ねをさせていただきましたので、少し幅の狭い通告となってしまいましたが、課長のほうから、その域を超えた形でのまた調査等も行ってくださっているということで、少し安堵したところではございます。  教育長が就任されて、去年でしたか、教職員の方の研修会でも、このLGBTQをテーマにされ、研修会が実施されたかと記憶しております。また、現在、アンケート調査なども学校でも実施をしていただいているということは、私自身、評価をするところではございますが、私が言うまでもなく、きっと教育長、また学校教育課長も、また先生方も感じていらっしゃるかと思いますが、アンケートに書かれていないから、全く悩みを持っていない人がゼロなんだということで安心をするのは一番危険なのでないかと考えております。悩んでいる、苦しんでいる子供だからこそ、その一文字が書けないという、その一歩を、その一言を踏み出せずに悩んでいる子供さんもいるのではないかということを認識していただけると大変幸いかと感じております。  また、そのアンケートの質問の仕方、内容であったり、またアンケート調査後の取扱い、対応、これは大変先生方にはいろいろな思いを抱きながらの対応になるかとは思うのですが、何よりも重要なことかと感じております。アンケートを実施することで安心するだけではなく、ただいま申し上げましたこと、十分に理解はされていらっしゃると思いますが、改めてこの件に関しましてお尋ねをさせていただきます。 ○教育長(永山新一君)  学校におきましては、子供たちが性の悩みも含め様々なことを相談できる環境づくりというのが大事だと思います。先生方が子供たちから気軽に相談できる、まず環境づくり、そして様々な方法はあろうかと思いますが、定期的な教育相談とか、先ほどおっしゃったアンケート調査とか、やはり工夫を重ねながら、子供たちが是非遠慮なく相談できるような環境を、私たちのほうでしっかりつくってまいりたいと思います。 ○六番(遠目塚文美君)  えびの市は、全国的にも先駆けて三十人学級制、少人数学級ということで取り組んでおります。この一つが、学力の向上はもちろんですが、一人一人に対しての子供に目が行き届く、しっかりとフォローができる体制というところが一番肝心かと思っております。アンケートに書けないということは、日頃の生活の中で何か悩みがあるのではないか、そういったことの気づきというところは、日々接する先生方が一番分かることかと思っております。  改めて、先ほど教育長にお尋ねしました、市長、三十人学級制を導入しているえびの市としては、こういったものに対してもきめ細やかな配慮等が必要かと思いますが、市長はどのようなお考えをお持ちかお尋ねをさせていただきます。 ○市長(村岡隆明君)  今、教育長が答弁したとおり、子供たちが気軽に相談できるような環境、自分一人で悩まないような環境というのは、当然この三十人学級の導入の中でも可能な部分だと思いますので、教育委員会としては、引き続きそういった対応をしていただきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  私も本日、バッジを付けさせていただいておりますが、ALLY、これは性的マイノリティを理解し支援する、理解する仲間の印と言われております。少ない数かもしれませんが、思いを寄せることで救われる方がいらっしゃるのではないか、そういった気持ちを私自身も持っておりますし、今後もこういった声なき声に対しても、しっかりと耳を傾けることができるような、そんなえびの市であっていただきたいなという思いも込めて、今回はこの二つに絞って通告させていただきました。  まだまだ聞き足りないところはございますが、この件に関しましては、調査等をまた行っていただきまして、十分なまたお答えを頂ければ幸いでございます。  次に、教育についてお尋ねをいたします。  せんだって、十一月十四日の宮崎日日新聞に、小規模高校統廃合の記事が掲載されておりました。抜粋して紹介させていただきますが、県教委の諮問機関である県学校教育計画懇話会が提言をまとめ、小規模高校の統廃合について、従来方針の転換を県教育委員会に求めました。その内容とは、地域の人材育成の核として統廃合は慎重に検討することが必要、この中で、半分にわたって掲載されていたのが、まさにえびの市にございます宮崎県立飯野高校の取組でございました。  全てを紹介したいところではありますが、抜粋しますが、課題の多い地域だからこそ、実社会から学べる環境と捉え直した。生徒は地域の大人たちと出会うことで、目に見えて成長し意欲的になった。学業と部活動の限られた側面だけで見がちだった教職員も、違う側面から成長や個性に気づけるようになり、地域からの信頼も強力になったと、当飯野高校の先生がインタビューに答えていらっしゃいます。  この十年間で、選ばれる高校に変身を遂げつつあり、地元中学校の進学率は上向き、また全国枠の入学者募集でも、本年度も東京から四人が入学。特色ある教育活動への模索と情熱が、新たな入学希望者を呼び寄せ、人材の逆流を予感させる好循環を生み出していると、まさに飯野高校の取組がこのような紙面で評価をされ、そして県教委までしっかりとその声を届けられるということは、大変喜ばしいことでもあると認識しております。  また、市長は御存じかと思いますが、第十五回マニフェスト大賞二〇二〇では、飯野高校在学時に立ち上げた子育て支援サークルのNOGIKUの皆さんが、政策提言優秀賞、大変すばらしい賞を受賞されておられます。この賞は、全国から二千八百四十二の応募があった中から選ばれた三十五の優秀賞、この政策提言賞では、僅か五団体しか選ばれないという大変すばらしい名誉のある賞でございます。  受賞メッセージに、このような記載がございます。高校在学時、虐待ニュースをほぼ毎日のように知る中で、なぜ命をかけて産み、奇跡のような確率で生まれてきてくれた我が子を苦しめ命を奪ってしまうのだろうとの思いが芽生えました。虐待をなくしたい、これから子育てをするかもしれない若者の子育てへの意識を高めたい、子育てしやすいまちにして地元に帰ってくる若者を増やしたい、この思いを胸にSDGsも意識して、自分たちでできるアクションを起こしてきました。今回、すばらしい賞を受賞することができ、自分たちの思いを形にし続けている活動に自信が持てました。私たちの活動を多くの方に知ってもらい、若者が子育て支援に携わる取組が全国各地へ広がることを願いますということでございました。  また、講師の評価でも、高校生が主体的に活動している点、また、地域が一丸となってそれをサポートしている点を評価されての受賞ということで講評が載っておりました。  そこで、少し話が大きくなってしまいましたが、先ほどの県教委への諮問機関からの提言に基づきまして、宮崎県立飯野高校、今後の在り方について、県とはどのような協議が現在なされているものかお尋ねをさせていただきます。 ○教育長(永山新一君)  今、議員もおっしゃったように、飯野高校の活躍、そして市民に対して物すごく元気を与えていただいている、その存在というのは非常に大きいものがあろうかと思います。  飯野高等学校を守り育てる市民の会が、平成二十二年十二月に発足をしまして、それ以降、飯野高校の存続については、県に対して、存続についての市としての強い要望を伝えております。  先ほどおっしゃった県学校教育計画懇話会においての小規模高校の統廃合については、学校は地域創生モデルの核となり得るとして、慎重な検討が必要なことが提言されておりますが、まさに飯野高校とえびの市はモデルになり得るのではないかなと考えております。  今後も県教育委員会の助言を頂きながら、飯野高校のさらなる魅力化に向けて協議を重ねてまいりたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  飯野高校を守り育てる会には、私ども市議会も加盟をさせていただきまして、共に尽力しているところではございます。  先ほど御紹介したマニフェスト大賞、もちろん本人たち、生徒たちの頑張りはもちろんなんですが、この政策提言優秀賞というすばらしい賞を受賞できたのは、生徒たちのこの声に真摯に耳を傾け対応してくださった市長を初めそれ以前のリサーチなどの段階から市担当課の職員の皆さんが、とにかく真摯に向き合い、その学びの場にきちんとした情報なども提供していただいたそのエビデンスが基になっての、今回のこの事業でございましたので、市全体としてのバックアップがあっての政策提言賞だったと認識しております。  そこで、先ほどは教育長からの答弁でございましたが、改めて市長、このような形で飯野高校、しっかりと躍進しております。市長としてどのようなお考えをお持ちか、御答弁をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  飯野高校は県立高校でございますので、県が運営していただいているわけでございますが、当然、一番最初は、とにかく存続していただきたいという思いでの陳情活動、そういったものがメインだったと記憶しておりますが、そういったことを受けて、生徒と地域住民の皆さん方が接触する機会も増えましたし、子供たちも自立してきていただいたと。高校生たちの成長が一番大きな要因だと思いますけれども、そういったことが県のほうにも評価された。結局は、県に存続してくれというお願いだけではなくて、本当に高校が魅力的になるために、地域も一緒になって盛り上げていくと、その結果がしっかり出てきたと、しかもそれがモデルとして教育委員会からも評価されているということで、行政としてもしっかりこの守り育てる会を含めて、予算等も含めて、今後もしっかりサポートしていくとともに、いいパートナーとして高校生ともタッグを組んでいきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  昨日の式典でも、すばらしいパフォーマンスを披露していただきましたし、また、その前日には、飯野駅でイルミネーションの点灯式、点灯式だけではなく、イルミネーションの設置から準備を手伝ってくれてという、本当にもう地域にはなくてはならない学校でございます。いつまでも統廃合のところに名前があること自体が、私個人としては少し遺憾なところではありますが、是非そのあたりもしっかりと市長、また教育長、タッグを組んでいただきまして、私ども議会もお声を上げさせていただければと思っております。  次に、AEDについてお尋ねいたします。  実は、今回、このAEDについて通告をさせていただいたのには理由がございます。えびのではなくある自治体でのお話なのですが、実は、学校内で休日に来られていた方が、突如、心臓発作を起こされ、その場で救急処置をされている中で、AEDを取りに行こうと、学校の中にAEDがあるのではないかということで、学校の中を探したところ、校舎の中にAEDがあり、窓ガラスを割って入ることもできず、AEDを使うことができなかったがゆえに、それも一因となり、命を落とされてしまうという事例がございました。  そのことを大変心苦しく思い、早速県内の女性議員同士で連携を図り、自分ところの自治体はどのような形になっているのか調査をしてみたほうがいいのではないかということで、私は今回、この件につきましては、せんだってもお尋ねをさせていただいたところでございました。  今回、改めてえびの市内の現在AEDの設置状況、また使用状況、これプライベートに関わることでございますので、詳細については控えていただいて結構でございますので、使用状況についてお尋ねをさせていただきます。 ○健康保険課長(原田和紀君)  現在、えびの市が公共施設等に設置しているAEDは、三十五施設で三十六台を設置しております。その他、県や民間等の設置状況について、日本全国AEDマップで確認したところ、多くの施設で設置しているようでございますが、更新による登録抹消漏れと思われる件数が多数あり、報告できる状況にございませんでした。  また、使用状況についてお尋ねでございますが、本市が公共施設等に設置しているAEDの使用状況について答弁させていただきます。使用の実績は、令和元年度及び令和二年度において、二施設で三回の使用実績がございました。なお、六施設においては、いざというときのために、研修会等で利用しているようでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  ただいまありましたように、実はAED、どこに設置してあって、実際使ってもいいものなのかどうなのかということは知らない方が多いのではないかなと思っております。  現在、えびの市が発行している観光パンフレットでありましたり、また、防災マップ等々に、このAEDの設置場所について記載があるものかどうか、お尋ねをさせていただきます。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  えびの市のハザードマップにつきましては、昨年度、新たに作り直しをしておりますけれども、ハザードマップにつきましては、AEDの設置場所は表示していないところでございます。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  観光商工課で所管いたしている施設につきまして、パンフレット等に現在のところAEDの情報は記載されておりませんけれども、改定の際には検討したいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  先ほど、インターネットでも検索すると、設置場所が出てくるものの、しっかりと申請、また更新をされていなければ、正確なものが出ていない、また、よく手にするものに対しても記載がないことで、なかなかこのAEDはどこにあるのかということの周知が足りていない気がいたします。  いざというときには、気が動転し、ネットで検索ということはなかなかできないかと思います。日頃から目にする何げないものに記載があると、ぱっと見たときに、あ、ここにあったんだという記憶に残る部分もあるのではないかと思っております。  ただいま観光商工課、また基地・防災対策課、両課におきましては、それぞれ御答弁いただいたところでございますが、ハザードマップは、そんなに改定する機会はないかと思いますので、次期改定の際には、また増刷の際には、是非AEDの場所を記載をしていただきたい、これは防災士会からの要望でもございましたので、もう一度、この件につきまして御検討いただけるものかどうかお答えをお願いいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  防災マップや観光マップ等のAEDの連携につきましては、今後、担当課と協議、検討させていただきまして、対応したいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  大変重要なものであるかと思います。また、このAED、先ほど少しお話しした事例の中で、建物の中にあったために使用できなかったという事例を御紹介いたしたところでございますが、えびの市内は、AED、基本的に室内に設置されているものか、それとも屋外に設置されているものか、そのあたりも公表いただいているほうが、いざというときには対応できるのかなと思いますが、そのあたり、どのようにお考えでしょうか。 ○健康保険課長(原田和紀君)  他市の先進事例を見ますと、ホームページ等でも掲載されておりますが、確認しますと、今、議員おっしゃいますような情報も網羅されているようでございますので、市で今後、情報を発信していく場合には、そのようなところまで含めての情報発信ということで考えているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  是非、パンフレット、またハザードマップ、そしてできれば市報のほうでも少し触れていただいて、できるだけ多くの皆さんが目にする形で、いざというときに備えていただけると、助かる命が、貴重な命が救えるのではないかと思っております。大変前向きな答弁を頂いたと理解しておりますので、お手数をおかけいたしますが、御検討いただけますと幸いでございます。  次に、医療・介護の健康戦略についてお尋ねをいたします。  現在、この医療・介護、様々な課題等々もあり、また国の施策も大きく変換をしたりと、ついていくのにいっぱいということも、施設の方などもからお聞きすることもございます。  そこで、事業所への助言や指導、またケア会議に関する提案、そして何より今後ICTの推進は、医療・介護の分野でも必須かと思っております。そのほか、介護保険計画に関する提言など、コンサル的な部分をメインに、他自治体の事例ではありますが、新富町では、この介護分野にも積極的に関係人口を用いて専門的な方をアドバイザーとして任用されていらっしゃる、委託をされていらっしゃるという事例がございます。是非、えびの市としても、このような形を取っていただきたいなと思っておりますが、どのようなお考えをお持ちかお答えをお願いいたします。 ○介護保険課長(後藤一憲君)  介護保険課といたしましては、市介護保険事業計画の策定に関しましては、市長の諮問機関であります介護保険運営協議会が設置されております。しかしながら、介護保険事業計画を進めるに当たりまして、外部の有識者からアドバイスを頂けることは、新しい施策を生み出せる機会であるとも捉えております。 ○六番(遠目塚文美君)  是非、この件に関しましては、前向きに御検討いただきまして、特にえびの市においては、ほぼ全自治会に百歳体操も、今は新型コロナウイルス感染症で様々な事情があるところではありますが、導入、また進んでいるということは評価もされているところではございますが、次へのステップというところが大変重要な、今、課題になっているかと思っております。  課長からは、私的には大変前向きな答弁を頂いたということで理解をしておりますが、市長、この分野に関しましての関係人口、このような人材を取り入れての検討というものに対して、どのようなお考えをお持ちかお示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  ただいま介護保険課長が答弁いたしましたとおり、最終的な意思決定、諮問機関からの意思決定というのは、運営協議会のほうで論議していただくわけでございますが、それ以前に、市のほうから諮問をする内容であったりとか、そういったところには専門的な知識、見地、または他の先進自治体の状況であったりとか、当然、そういったものは必要だと思っておりますので、常日頃からそういった情報を取得するようにということは、職員にも指示しておりますし、特別そういったアイデア等があれば、是非また御紹介等をしていただければ、取り組む機会にもなるのではないかとは思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  新しい時代へ、新しい風が吹き込まれることによって、また生きやすい、住みやすい、住み続けられるまちになっていくのではないかなと思っております。  この件につきましては、大変前向きな答弁をいただきましたので、早速この分野に関しまして、また、様々な見地等御助言を頂ける機会が早期に訪れますことを、私も切に願っております。  では、次に、インクルーシブなまちづくりについてお尋ねをいたします。  まず、毎回ほぼ通告をさせていただいております子育て支援についてお尋ねをいたします。新型コロナウイルス感染症の影響で、様々な課題が見えているこの子育て支援でございますが、今回は支援対象児童等見守り強化事業の導入について質問させていただきます。  これは、生活や子育てに困難を抱える御家庭の支援について、主にこども宅食についてになるかと思います。新型コロナウイルス感染症による子育て家庭の生活環境の悪化などにより、外出自粛や休校、休園などの措置が解除された後も、女性や子供の自殺、ストレス、鬱などの数字は悪化しています。総務省の労働力調査によると、就業者数は前年同月と比べて七十五万人減少、五か月連続の減少となっており、経済的に厳しい状況が全国的に続いております。  また、今年六月から七月に、国立成育医療研究センターが行った調査によると、ゼロ歳から二歳児の親のおよそ七%、三歳から五歳児の親のおよそ一二%が、コロナ前に比べて子供に対して、たたく、感情的にどなるなど、子供との好ましくない関わりがとても増えたと答えているそうです。親の鬱や精神障害、ストレスや不安、失業などによる経済不安は、いずれも虐待に至るおそれのある要因とされており、早急な対策が必要です。市内においても、現状等は細かに注視いただいていることと存じます。  生活困窮家庭などへの定期的な食品配送と見守りを実施するこども宅食の全国普及活動を行っている一般社団法人こども宅食応援団が、今年五月に、こども宅食利用者にアンケートを行ったのですが、生活に困っているにもかかわらず、ほとんどの人が行政などの各種支援サービスを利用していないという結果が出ているのも事実でございます。例えば、自治体の窓口で相談したことがない人、地域の就労支援を利用したことがない人などが上っていたそうです。  どんなに困っていても、周囲に貧困であることを知られたくない、自治体の窓口に行くことに抵抗があるなど様々な理由で、必要な相談や支援などの各種サービスを受けられていない方々も多くいらっしゃいます。困難を抱える御家庭に支援を届けることができなければ、ますます御家庭の状況が悪化し、虐待リスクも高まります。  このため、民間の力も活用して、自然な形で家庭との関わりをつくり、リスクを発見した場合には、必要な支援につなげていくことが大事だと考えます。なお、地域での食支援、コミュニティづくりの活動として、子ども食堂もありますが、全国の子ども食堂のおよそ半分が再開のめどが立っていないとの調査結果も出ています。  当えびの市においても、新型コロナウイルス感染症の影響で、なかなか実施のめどということも困難な状況なのではないかと拝察いたします。見守りが必要な御家庭に、食品を持って居宅を訪問したり、三密を避け、予約制などで食品や食事を手渡しするアウトリーチ型の事業を地域で導入し、ウィズコロナ時代に適した親子の孤立防止策を立てるべきだと考えております。  この件に関しましては、もう以前よりこども宅食の導入ということで通告をさせていただき、新型コロナウイルス感染症の前から提案をさせていただいていたものでございます。  今回、国においては、令和二年度、二次補正予算で、支援対象児童等見守り強化事業が予算化され、こども宅食などに支援を行う民間団体が子供の自宅を訪問し、食品の配送などを通じた子供の見守り体制を強化するための経費を支援するとも聞いております。  また、厚生労働省は、九月二十四日付で、都道府県宛に、市町村に対する本事業の周知、活用に向けた働きかけを依頼した上で、自治体における事業導入に係る事務負担を軽減するために、既に導入している自治体の要綱も事務連絡で示しているということです。  少し前置きが長くなりましたが、一つお聞きしたいことは、今回支援対象児童等見守り強化事業、国の十分の十の事業でございますが、この補正予算のこの事業、来年度にも予算申請をされているということも聞いております。この導入につきまして、えびの市としてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○こども課長(永田祐雄君)  現在、えびの市においては、支援対象児童等見守り強化事業は行っていないところでもございます。十二月にえびの市社会福祉協議会がこども宅食を立ち上げられました。これはえびの市社会福祉協議会が様々な理由でゆとりのない子育て中の家庭に定期的に食材を届けながら、声を上げられない家庭や子供たちの早期発見に努め、困りごと、ニーズに対して専門的な支援につなぎ、よりよい子育て環境づくりを支援していく事業として始められたものでございます。  市といたしましては、今回、社会福祉協議会が始められましたこども宅食については、虐待防止の観点から息の長い事業として取り組んでいただきたい、要保護児童対策地域協議会が把握し対応している児童等への見守りを併せて行うなど、要保護児童対策に御協力いただきたいと考えているところでございます。  引き続き、各自治体の状況や国のこういった補助事業の動向等の情報収集を行いながら、よりよい事業となりますよう連携できていければと考えているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  これまで長きにわたり提案させていただいたことが一歩実現に向けて動き出したことは大変うれしく感じておりますが、一方でそれを必要とする御家庭があるということは、大変苦慮するところでもございます。幸せな生活、そういった方にも手を差し伸べられる、そのような支援となりますよう、私も社協の皆さんともまた意見交換もさせていただきながら、また、教育長、学校でのそういった心配り、気配りというものも協力をいただけますと幸いでございます。  続いて、障がい児支援などについてお尋ねをさせていただきます。  これまで、私もインクルーシブ講演の導入、ユニバーサルデザイン、また色覚チョークの導入など、また、ヘルプマーク、ヘルプカードの導入、福祉政策を様々提案をさせていただきました。また、新型コロナウイルス感染症対応についても要望書を提出し、障がい児の皆さん、また保護者の皆さんへの配慮等も御尽力をいただいたことに敬意を表したいと存じます。  私自身もバッサリと髪を切りまして、実はヘアドネーション、髪の毛を寄附いたしまして、少しながらではありますが、何か支援につながらないかなということで、気持ちを寄せさせていただきました。  今回、この障がい児支援等について、私を含め女性議員での要望書問題提出をさせていただいております。詳細については、表書きに書きましたことを少し読ませていただきます。  出産イコール喜びとは限らないのです。その言葉の重みを私たちはどれだけ共感し、その思いや状況を理解し、分かち合うことができているでしょうか。先日、障がいのある子供さんを育児されてらっしゃる保護者の皆様と障がい児を取り巻く環境などについて意見交換をさせていただきました。  障がいといっても、身体障がい、知的障がい、精神障がい、難病などと多種多様であり、支援についても、児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援など、障害児入所施設に関しても、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設などと障がいに応じての支援策が必要となります。  えびの市においては、宮崎大学附属病院や鹿児島大学附属病院など遠方の医療機関での専門的診療、訓練などを受け、日々の生活などへの助言を仰いでいらっしゃる方も多いようです。日常の養育では、えびの市内に施設が少ないため、市外施設へと送迎などを行い通所されていらっしゃいます。  その市外施設においても、利用者の増加や施設人員不足により入所待機されている方も多く、発達障がいにおいては、診断を仰ぐ医療機関がかなり先の時期まで予約で埋まっているため、予約を取ることもままならず、療育以前の診断すら受けられず待機している子供が多いのが現状です。  年々、発達障がいと診断され特別支援学級に在籍する児童も増加している中、各教育施設の環境整備や人員確保は必須です。年々、障がいの多様化や重度化も進み、これまで以上の支援などが必要になってくるにもかかわらず、十分な支援などが受けられず、必要な情報すら得られないと不安を抱く多くの保護者の声が届いています。  療育施設経営者の皆さんとも意見交換させていただきました。喫緊の課題としては、療育に携わる専門分野の人員確保と人材育成とのことでした。送迎に関しても、人員確保できれば対応可能とのことでありますが、改善の見通しは厳しいのが現状です。今の現状では、年々保護者の負担が増加するばかりです。また、学齢、十八歳を終えた障がい児が障がい者として社会で生きていくためには、様々な困難や不安が伴い、日々の育児と併せて親亡き後のことも早期から学び、考え、備えることも必要となります。  えびの市で生まれ育つ子供たちが乳幼児期から成人期まで安心して暮らせる切れ目のない支援、環境整備などに努めていただくよう事項を要望いたしますということで、今回は施設整備について、支援について、健診等についての三つを要望させていただきましたが、その中でも今回支援について若干お尋ねをさせていただきます。
     まず、えびの市が実施している保健師の皆さんなどによる発達、育児相談の場の周知がなかなかなされていないことが、しいては各種支援、補助などの情報の周知に至っていない現状がございます。この件につきまして、担当課として、どのような見解をお持ちかお答えをお願いいたします。 ○こども課長(永田祐雄君)  えびの市が実施している保健師等による発達、育児の相談の場の周知というところの御質問だったところでございます。障がい児の把握につきましては、三か月、一歳六か月児、三歳児等の各乳幼児に対する健康診査等での医師や保健師等による気になる子供さんを含んだ把握であったり、要保護児童対策地域協議会における関係機関での情報共有により把握いたしているところでございます。  また、市がのびのび広場を実施しておりますけれども、ここののびのび広場については、周知については、ホームページに掲載をして、一般的な広報等は行っているところでございます。ただ、保育士等が把握した気になる子供さんについては、この広場に参加することのほうが望ましいと思われ、かつ保護者におかれての状況等を勘案した上で、参加の案内ができると判断した場合には、直接案内を申し上げて参加を呼びかけるような対応をいたしているところでございます。  このような形で、今後も対応していけたらなと考えているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  また、実際に障がいのあられる子供さんの保護者の方からは、相談支援員のことについても御相談がございました。相談支援員の方につきましては、相談支援員の変更があった際の申し送り、また、あわせてその際の保護者との面会の実施、また、その際、つくられる障害児支援利用計画など保護者への書類の共有をしていただきたいということでございました。  実は、以前はこの支援利用計画は共有できていたものでございましたが、印鑑の省略等がございまして、メリットな分、そして逆にデメリットな部分ということで、できればこの書類は見たいという保護者の方が一部ではあるかもしれませんが、いらっしゃることも現実でございます。この件につきましては、どのような状況であるものかお尋ねをさせていただきます。 ○福祉課長(黒木良二君)  保護者と事業所間の情報共有や連絡体制につきましては、新規利用者のサービス提供開始前や小学校入学によりサービス内容や支給量変更があった際には、担当者会議を開催しているようでございます。そのほか、半年に一回、モニタリングを実施していますので、その際、保護者の意向を尊重し、関係機関との連携強化を図るために、事前に保護者の方に電話をして、相談事はないか確認し、支援利用計画等の確認も含めて相談事などがあれば担当者会議を開催し、保護者、サービス提供事業所、相談支援員の情報共有や、今後、より一層の連携が図られるようにお願いしてきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  また、以前も保育現場、また学校現場での情報の共有ということでお尋ねをさせていただいた際に、えびの市では情報共有シート、すくすくファイルを活用して関係性を構築していますということで答弁をいただいていたところではございましたが、今回、改めてこのすくすくファイル、共有シートの活用につきましては、保護者の方から少し御相談を頂いたところでございます。  現状等、どのようになっているものか、また、その現状に対してどのような改善をなされるものか、お尋ねをさせていただきます。 ○教育長(永山新一君)  えびのすくすくリレーファイルを障がいのある子供さんの保護者へ配付していることについては、関係課がそれぞれ配付しているということでございます。実際の活用方法につきましては、保護者の責任に委ねているところがございます。そういう意味で、今後は、学校や保育園、療育施設、相談支援員、関係課などがそれぞれの立場でファイルの活用ができるようにするため、やはり丁寧な説明をしっかり私どものほうで周知も含めて行ってまいりたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  実はこのすくすくリレーファイルは、後々の障害年金等々の手続の際にも大変重要な書類になってきますので、以前もそのようなことで提案をさせていただいたところでございましたが、なかなかまだ周知に至っていないというところもございましたので、改めて保護者の皆さんと、そして現場との情報共有ということで活用をしていただければ幸いでございます。  そしてこの件に関しまして、最後に、保護者の方からの切なる願いで、えびの市の担当課の皆さん、また社会福祉協議会など障がい児支援に携わる担当職員の皆さんと、またこの保護者の皆さんとの定期的な情報交換の場や交流の機会というのを、子供も時には含めて創出をいただきたいということでございましたが、担当課としてはどのようにお考えかお尋ねをさせていただきます。 ○福祉課長(黒木良二君)  障がいをお持ちのお子様を抱える保護者の方々が相談できる市の担当窓口が、これまで明確になっていなかったということもありまして、保護者の方々もいろいろな相談事を、どこに相談すればいいのか分かりづらかったと思われますが、今後は福祉課が窓口になって、相談内容を精査した上で、担当課や関係機関につないでいきたいと考えているところでございます。  また、その中で、保護者と連携を図りながら、関係課、関係機関等とともに各種制度や支援の説明も含め、保護者の方々の御希望に沿った意見交換や研修の場を今後設けていきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  新型コロナ禍におきまして、大変重要な連携、コミュニケーションかと思っております。是非、ただいま答弁いただきました案件につきましては、早急に改善等、また検討等いただけますと幸いでございます。  次に、手話言語条例についてお尋ねをいたします。  せんだって、昨日の記念式典でも手話通訳者の皆様に御尽力をいただき、また、オープニング映像では字幕も入れていただき、まさにインクルーシブな式典だったかと認識しております。会場には、実際に聴覚に障がいのあられる方も御来場いただいておりまして、式典終わった後に少しお話をさせていただきましたが、大変にこやかに、式典に参加できたことを喜んでいらっしゃいました。  そこで、この条例施行後、具体的にえびの市としてはどのようなことを実施しているのかお尋ねをさせていただきます。 ○福祉課長(黒木良二君)  平成三十年三月にえびの市こころをつなぐ手話言語条例を制定した後、条例の基本理念に基づき、手話の普及及びろう者に対する市民の理解の促進を図るため、小中学校において手話教室を開催しているところでございます。今年度につきましては、六月に上江小中学校の中学部三年生、小学部六年生、小学部三年生を対象に、また十月には、真幸小学校三年生を対象に開催しており、明日も加久藤中学校の一年生を対象に開催する予定としております。  手話教室を開催するに当たりましては、手話通訳者派遣協会の通訳者の協力をいただきながら、聴覚障がい者の方にも参加をいただきながら、手話への理解の促進と手話の普及を図っているところでございます。  また、手話通訳者派遣協会では、定期的に開催される手話サークルへの講師派遣を行うとともに、積極的に研修会に参加するなど、自己研さんに努めておられますので、研修会の参加に伴う旅費などに対して、令和元年度から手話通訳者派遣協会に補助を行っているところでございます。  なお、講演会やイベントなどにおける手話通訳者の派遣についても、より一層取り組んでいきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  私も地元の小学校に読み聞かせに行かせていただく際には、冒頭に手話で挨拶をさせていただいたりと、身近なものということを知っていただきたいなという、私なりの努力をさせていただいております。  今後もまたしっかりと条例制定しただけではなく、取組として、また発信をいただければと思っております。  次に、逆公募プロポーザルの参画についてお尋ねをさせていただきます。今回、三つの施策についてお尋ねをさせていただきましたが、全体的な考えとしてお尋ねをさせていただきます。  空き家活用についても、現在でも民間団体からの有意義な内容の提案などがなされているお話もお聞きしておりますが、今回のこの逆公募プロポーザルというのは、今までとは少し違うものでございます。詳細につきましては、担当課長には聞き取りの際に申し述べておりますが、この件につきまして、市としてはどのようなお考えをお持ちかお尋ねをいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  ただいまの御質問に御答弁申し上げます。市が従来実施しております公募型プロポーザルは、地方自治体が設定した地域課題等に対しまして、自治体が予算を措置した上で公募をいたしまして、民間企業からの提案を受けるものでございますが、議員御質問の逆公募型プロポーザルに関しましては、社会課題への解決策をビジネスとして探究、検証したい企業側のほうがその経費を寄附するという形で予算拠出して自治体と連携して事業の実証等を行うものでございます。  通告にございますような空き家でありましたりとか、次の項目のワーケーションでありましたりとか、様々な分野でこういった形で企業と先見的な取組が今後進んでいくのではないかと考えておりまして、今後とも担当課といたしましても、注視をしてまいりたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  限られた財政の中で、民間の力を活用してという意味では、まさに選ばれる自治体となる努力も必要になる、この逆公募プロポーザルの参画かと思っております。前向きに、まずは調査というところでございますので、是非調査を進めていただき、率先して、この取組に参画をいただけますと幸いでございます。  観光施策につきましては、大変恐縮でございますが少し割愛をさせていただきまして、最後になるかと思います。SDGsの推進について、農業の継承、この分野での豪雨等で被害を受けた農道の改修整備に関する要望書が上っているかと思います。農道整備に関する要望書、三自治会の会長からの連名で上っております。  市道上浦上島内線から進入する西境川までのおよそ五百メートルの農道で、路肩が弱く崩れる可能性がある。また、一部は山水で道路に空洞ができ、大型機械が通ると崩落の危険があるため、改修工事をお願いしますというものでございます。豪雨の際にも、豪雨被害を受けて陥没した場所も多々あることをお聞きしております。  この件につきまして、せめて長さ的にはもう少し長く、できるだけ長くやっていただきたいという希望がございましたが、現在、この要望を受けて、どのような検討、または実施をされていらっしゃるものかお尋ねをいたします。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  自治会長連名の要望書が提出されましてから、二回、自治会長と現場での打合せを行ったところでございます。要望の延長が長いため、優先順位をつけていただき、本年度より計画的に対応していくよう協議を行っているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  大変前向きに御答弁をいただきましてありがとうございます。担当職員から課長へと案件をつないでいただき、しっかりと対応いただいたとのことで、農業の継続という意味では、SDGsの推進にもつながっていくかと考えております。  ぎりぎりまで質問させていただきますが、最後に、林業の継承についてお尋ねをさせていただきます。  森林環境税を使った事業なども行われている中、誤伐、盗伐、これも喫緊の課題でございます。防止啓発について、どのような対策を取られるものかお尋ねをいたします。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  対策としましては、市内の所有者へは、市広報紙により森林境界を巡回し、誤伐、盗伐されていないか目視していただくよう周知しております。  市外の方へは、市のホームページでの周知、また森林組合でも市外を含めた組合員への文書による防止啓発の情報発信に取り組んでいただいているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  観光施策につきましては、また機会を改めてお尋ねをさせていただきます。  以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(北園一正君)  遠目塚委員、そのままお待ちください。  こども課長から答弁の訂正がありますので、許可をいたします。こども課長。 ○こども課長(永田祐雄君)  ただいま御質問のありました子育て支援についての障がい児支援等について現状把握と今後の検討について考えを伺うという御質問の内容の中で、のびのび広場に直接御案内を申し上げる際に、保育士とお答えをいたしたところでございますが、保健師や保育士等が直接把握して保健師のほうが御案内を申し上げるということで、答弁の訂正をさせていただきたいと思います。申し訳ございませんでした。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時 十三分                     開議 午後 二時 三十分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、八番田口正英議員の発言を許します。田口正英議員。 ○八番(田口正英君)  本日、最後の登壇となりました。最後まで、どうかよろしくお願いをいたします。  まず、質問に入る前に、先日行われた市制五十周年式典、大変感謝をいたしております。市長を初め各関係者の皆さん方には本当にお礼を申し上げておきます。また、これから進む五十年、未来に向けて、我々もできる限り市民としても議員としても協力をしていきたいと思いますので、どうか皆さんも一緒になって、また新しいえびの市をつくっていこうではありませんか。よろしくお願いいたします。  それでは、早速今定例会の一般質問に入ります。  今回は、大きな項目として五項目、通告をいたしておりますので、順に質問をしてまいります。  まず、一番目に、えびの高原における硫黄山対策についてということでございますが、先月十一日、川内川上流河川改修期成同盟会で要望書を国へ提出されたと思いますが、要望書の内容について、どういう要望の内容であったのかお伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  十一月十一日の要望の内容でございますが、基本的には、前回の要望と余り中身は変わっておりませんが、要望先といたしましては、内閣府、環境省、国土交通省を要望させていただきました。硫黄山噴火による河川白濁対策への支援ということで、水質改善に関わる施設の整備及び維持管理に対する財政支援と沈殿物処理に関わる柔軟な対応と財政支援について要望をしてきたところでございます。  また、地元選出の国会議員、川内川の上流でございますので、鹿児島県の先生方も含めて十三名にお伺いいたしまして、四名の国会議員の先生には、直接要望書をお渡しして、お話もできたところでございます。 ○八番(田口正英君)  今回の要望については、我々全員協議会の中には、要望した後に説明等を頂いて理解はいたしましたが、今回、要望項目の中に水質改善対策に係る施設の整備及び維持管理等に対する財政的支援という項目が設けてありますが、水質改善対策実施に向けた施設の整備及び維持管理に対する財政的支援を行うこと、これは、市長、具体的にどのようなことと理解したらよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  御案内のとおり、これまでも農水省の事業であります水質監視のセンサーであったりとか、そういった事業に関しましては、国のほうも財政的な措置をしていただいているところでございますが、一番上流側の恒久的な施設ということに関しまして、まだ国のほうからの財政的な方向性が示されておりませんので、基本的にはそこの財政支援をお願いしたいと、その後の維持管理に関しても含めて財政支援ということでお願いに上がったところでございます。 ○八番(田口正英君)  分かりました。  それでは、一つだけお聞きいたしますが、過去何回となく中央のほうには硫黄山噴火後、要望活動は議会のほうも含め市長と御一緒した経緯もございますが、過去の要望書について、市としてどのような処置を取られたのかお伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、国へも県へも要望を続けさせていただいておりますが、全員協議会の中でも話をさせていただいたように、要望に対する返事というところがなかなか頂けておらないと、どこの省庁で担当するのかということも含めて頂いておらないと。各省庁を回る中では、いろいろ協力はしていきたいというお話はされるんですけれども、どこの省庁が、では窓口になって取りまとめましょうというようなところまでなかなかいかないというところもあって、国会議員の先生方には特に政治的な判断をお願いしたいということでお願いをしたところでございます。  結果としては、国からそういった方向性等とかは、現時点でもまだ示されていないところでございます。 ○八番(田口正英君)  先日の国会議員の古川先生、並びに長峯先生の挨拶の話を聞いておると、非常にこの中和処理事業、これが古川先生の話によると、もう先が見えてきたように私は感じましたが、あとの挨拶の中の長峯先生の話によると、どうもまだ所管する省庁が決まっていないというような挨拶ではなかったのかなと私は感じておりますが、市長は、この二先生方のお話を聞いて、どのように感じられたかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、十一月十一日に古川先生とも長峯先生とも直接お会いができたわけでございますが、そのときのお返事と同様のお返事だったわけでございます。  全員協議会の中でもお話ししましたとおり、宮崎県のほうである程度の新年度に向けた予算計上ということは考えておられるようでございますので、当然そうなりますと、当初予算では設計、後年度に実際の事業を実施するということになろうかと思いますので、国への支援ということに関しましては、当然、県のほうも国へ財政支援をお願いしたいという要望もされておりますので、国への要望というのはまたしっかりしていきたいと。まだはっきりこの事業を使ってというところは、先生方からも聞いてないところでございます。古川先生のほうからは、ある程度の方向性であったりとか御助言は頂いておりますが、事務レベルで正式にはまだ来ていないところでございます。 ○八番(田口正英君)  今、市長の答弁のことを受けて、次の二番の中和処理事業の件に移りますが、これは、さきの六月定例会でも市長が答弁されておりますが、この事業は一応県が主体となるということで、その事業費も概算で一億五千万円程度かかるのではなかろうかという市長の答弁だったと思うのですが。その後、県の対応、対策等はどのようになっていますかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この一億五千万円程度の事業費の概算ですけれども、方向性であったり等も、昨年の十一月の会議で示されて、最上流部の水質改善プラントを造ろうということが決定いたしました。その後、具体的な会議がずっと県のほうでも開かれていないわけでございますが、その間、県も国のほうに財政的な支援の要望等もされている中でございます。  県の対応といたしましては、同様に国からの財政出動の確約というのがなかなかない中ではございますけれども、全員協議会で申し上げましたとおり、新年度に向けては予算計上をしていくと、前向きなお返事は聞いているところでございます。  恐らく二月とか、議会が当然議決しないと方向性はしっかり説明がされないと思いますけれども、予算計上はそういった形でされる方向で進んでいるとは聞いております。 ○八番(田口正英君)  市長のお話を聞いていますと、明るい兆しが若干見えたような感じはいたします。しかし、これも開けてみなければ分からないということであろうかと思いますが。  さきの委員会でも市長にも質疑が出たと思うのですが、県が国の財政支援を望むというのは、もちろん分かります。国の施設でありますからですね。こんなに長きにわたって、先の見えないこの事業であるならば、市長、ここら辺でえびの市が主導権を握って、県と協議をしながら、事業費の中身について協議をし、そして下流域である各自治体にも協力を求めて、そして国を動かす。こういうやり方も、私は方法として対策として考えていただきたい。そのことによって、国が本当に本腰を入れてやるのではなかろうかなとも思います。そういったお考えは市長はお持ちでないかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  一つは、国、県、これまでも議会の中でもいろいろ御要望があったとおり、国、県の責任でしっかりとしたプラントを造っていただきたいという要望も聞いておりますし、もちろん市としても協力はしていくスタンスではございますけれども、国、県が責任を持って恒久的に管理をしながら、次、また噴火のときの対応であったりとか、そういったものもしていただくためにも、是非、国、県のほうでの設備として、財産として設置していただきたいということは、今でもお願いをしているところでございます。 ○八番(田口正英君)  今、市長の答弁を聞いていますと、それはもう当初からそういうふうには、市長を初め皆さんがそういうふうに思っているわけで、これが三年たってもなかなか前に進まない。そういった思いは、農家の方々にとってみると、非常に不安である。ですから、本市の基幹産業等を考えれば、そこら辺も十分考えられることではなかろうかなと私は思います。  ですから、国より先にそういった自治体が声を上げるのも、私はよしではないかなと思っておりますが、来年度、もし予算等がつかない、結果的に見通しが立たないというふうになれば、状況を見ながら判断をしてみていはいかがかなと思うのですが、市長、もう一度お願いします。 ○市長(村岡隆明君)  私たちとしましては、もうなるたけ早くと、しかも昨年、大体の事業費等も算出されましたので、今年度の早い時期に予算化されるものと思っておりましたけれども、なかなか県のほうとしても国の裏づけがもらえないということで、ただ、私たちも県のほうに再三要望する中で、先ほども答弁いたしましたとおり、新年度に向けて県のほうで予算計上ということは前向きに考えていただいておるようでございますので、しっかりまずはそこをお願いしていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  今、私が市長にお願いをしたことも踏まえて、新年度もしそういった結果になれば、検討の余地はあると私は思いますので、考えていただきたい、そういうふうにお願いをしておきます。  次に、三番目の水稲の試験栽培の結果については、十一月二十日の全員協議会での説明で理解はいたしましたが、委員会で指摘した土壌診断結果はどのようになったのかお伺いをいたします。 ○畜産農政課長(川越政文君)  水稲試験栽培の成果物の分析結果のうち土壌につきましては、三か所とも全ての分析項目につきまして、土壌環境基準値内であるという診断結果を得ております。来期、赤子川水系では、三年ぶりの取水を開催することになっておりますけれども、担当課としては、取水後の土壌の状況について問題がないことを確認するためにも、来年、分析は行う必要があるのではないかと考えております。 ○八番(田口正英君)  市長がいつも申される安心だから水を流す、水を用いて稲作を作っていただくということは非常に理解をいたしますが、やはり物を作る上で一番大事なのは土壌だと私は思います。この農用地の土壌の汚染防止は、非常に我々農家にとっても大変大事な部分であります。そしてそれが口頭ではなく、やっぱりデータ化して、それを行政として各関係機関としてやはりデータは持つべき、取っておくべきものだと私は思います。  特定の有害物質、カドミウム及びその化合物、そして銅及びその化合物、酸、ヒ素及びその化合物、結局、ヒ素というのは、土壌に非常に浸透しやすい、そういったものを考慮すれば、この土壌診断は、私は各水系も一緒だと思います。  ですから、公共機関等と情報を共有しながら、万が一に備えてデータはやっぱり取っておくべきだと思いますが、今後、この土壌診断について各水系の土壌診断を最低三年間は私は必要だと思うのですが、市長、どうですかね。三年継続で土壌診断をやるということは検討していただけますか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども畜産農政課長が答弁いたしましたとおり、三年ぶりにお水が入るわけでございますので、当然、来年の収穫時期等も含めて、安全なお米だったと、安全な土壌であるということの証明はする必要があろうと思っております。  その後の経緯につきましては、下流域、堂本からの取水等も、もう既に始まっておるわけでございますけれども、そこら辺の調査も行っておりませんし、来年度、まず調べて、大丈夫だということであれば、それをしっかりPRすることで安心の確保にはつながるのではないかとは考えております。 ○八番(田口正英君)  今回の一般質問の担当課との打合せでは、三期ぶりに赤子川水系で水稲栽培が可能となったということで、この赤子川水系については、土壌診断を三年ぐらいは続けてほしいということを担当課には申しておきましたので、残りの水系については、もう既に水稲栽培が、市長がおっしゃられるように取り組んでおりますので、問題はないとは思いますが、行政として、公共団体として、そのようなデータは私は確保しておくべきだと思っておりますので、そういった指示等を市長のほうから担当課のほうにしていただければありがたいかなと思っておりますが、そこら辺はもう一度お願いします。 ○市長(村岡隆明君)  私も現段階では、来年の最初のお米の安全性確保ということの証明のためには必要だろうと思っておりますが、後年度もずっと調査していくとなりますと、三年がいいのか、先ほども申し上げましたとおり下流域はもう既に初年度だけの調査で終わっておりますので、そこら辺の必要性があるかどうか、そこら辺は担当課にまた検討させたいと思っておりますが、現時点では、取りあえず来年の土壌検査はしてみたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  是非、水は確かに落ち着いて問題のない水だと思いますが、しかし土壌に含まれる微量な化学物質であっても、重金属類であっても、人体に影響、あるいは家畜に影響を及ぼす可能性がありますので、そこら辺は十分認識していただいて、今後問題がないかというようなデータは是非取っていただきたいと思います。  次に、四番の、来年度からそういった不安を抱えながら来年度から稲作の作付が可能となる赤子川水系から取水している岡元地区を初め他の地域の農家の方々は、やっと水稲の作付ができると大変喜んでおられます。その水稲作付ができるということで安心安全な米を消費者の皆さんに提供できるよう取り組んでいくつもりですが、なかなかこの三年というブランクは非常に私は大きいものだと思っております。  そこで、農家の方々がこういった不安を払拭できるやっぱり取組、あるいはそういった活動を通じて、安心安全な水、そういったもので作った米だということを、消費者の方々にやっぱりアピールをしていくためには、行政の力もどうしても必要になってくると思うんですが。  今後、行政には、そういったものを払拭していただく活動を是非取り組んでいただきたいと思うのですが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  昨日の五十周年でもお米の話を各来賓の方々もされたように、えびの市の大きなブランドの一つにもなっておりますし、今回の作付ができないという状況も逆に注目されて、来年作れるということに対しても応援のメッセージ等も増えているところでもございます。これまでもお米のPR活動につきましては、JA等とも連携しながら、知事への新米の贈呈であったりとか、新米フェアであったりとか、食味コンクール、特Aに向けた活動なども行っておりますので、是非来年はまた全地域で作れるということも含めて、しっかりPRしていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  是非、農家の方々がそういった不安等を払拭できて、一生懸命この稲作に邁進できるように、行政のほうもお力添えをお願いをしておきます。  次に、五番目の、今回こういった取水停止ゲート施設の設置によって、赤子川水系の稲作農家が来期から可能となるわけですが、この施設の負担金といいますか維持管理費、これはどのように対応、対策は取られるおつもりなのかお伺いいたします。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  システムの運用に当たりましては、電気料とシステム料が必要となります。現在は、宮崎県とえびの市とで二分の一ずつ負担をしておりますが、今後の維持管理費の負担金につきましては、令和四年度よりえびの市が二分の一を負担し、残りを地元関係者で考えております。今後、関係する地区の皆さんと協議させていただきたいと考えているところでございます。 ○八番(田口正英君)  ここなんですよ、市長。やっぱり我々稲作農家は、こういった負担金なしに今まで自然の恵みにあやかりながら取水してきて稲作業を営んできていた。それが国の施設の中で、こういったことが起き、そして国の責任においてこういった施設をつけていただく、それを地元の負担に、地元の皆さん方に負担をお願いする、このこと自体がやっぱり稲作農家からすれば、ちょっとそれはどうかなというような考えをお持ちの方々がほとんどだと思います。  それをなくして、国の責任において要望しながら、今まで活動してきたことではないかなと私は思うのですが、やはりそういった現状がまだまだ中央のほうには届いていないのかなと思います。こういった負担金が将来どこまで続くのか、そのような不安を抱きながら来期から作らなければいけないわけですよね。この二分の一がどのような金額になるのか、また、対象者は何名なのかですね、そういったことを踏まえると、本当に農家の方々は先行きが不安でならない。  そのようなことは市長、今後、県、国に軽減を求めたり、あるいは全額国の補助、そういったもの等も今後検討していただいて、中央のほうに訴えていただく、そういったことを今後考えて検討していただく考えはございませんか。 ○市長(村岡隆明君)  このシステムの運用につきましては、システム運用、最終的に結論を出していただいたときに、水利組合の皆さん方とも合意形成をして設置をしてきております。ただ、被災してすぐということもございますし、昨年度まで水稲の収入がなかったところでの負担ということもございましたので、県と市で当分は負担すると。また、最終的には地元で二分の一等の負担はしていただきたいと考えておりますが、多面的機能支払交付金、こういったものも活用できるということでもあります。しかも、現時点では、今動いております堂本、宮川元、宮路玉、これで年間五十万円程度の維持費がかかると。これに岡本水系を追加すると、年間一十万円から二十万円が追加される。そこを受益者の皆さん方で割っていただいたりというような考え方も持っておりますし、全体的な運用の仕方、現在は全ての取水口に全てのセンサーがついておって、それぞれ独立して、システムだけを共有しているわけでございますが、もう少し管理運営の金額が少なくなるような方向性であったりとか、そういったものも提案していきながら、なるたけ地元の皆さん方の負担が少なくなるように、しかも国、県のほうにもそういったものも含めて要望していきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  是非そういった方向で、これが五年、十年、あるいはもっと続くかも分からない、そういう不安の中で農業をやるということ自体が農家の疲弊につながったり、地域の活性化につながったりしていくと思いますので、是非、市長のほうでそういったこと等は国に要望していただいて、なるべく農家負担がないように、ひとつお願いをしておきます。  続きまして、二番目の項目、農業施策についてでございます。  これは市長の指示の下、畜産農政課の職員の方も二名、十一月九日だったと思うのですが、九州沖縄農業研究センターに、次のヒノヒカリに代わる品種はないかということで、勉強に私も同席させていただきました。それを踏まえて、今年度のヒノヒカリの出荷状況を伺うわけですが、作付面積と出荷数量、その出荷数量に対する等級比率はどのようになったかお伺いをいたします。 ○畜産農政課長(川越政文君)  令和二年産のえびの産ヒノヒカリの作付面積でございますけれども、経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書の集計でございますと、一一四二ヘクタール、出荷数量につきましては、市内三集荷業者への出荷実績を申し上げますけれども、約二千トンとなっております。出荷数量に対する等級比率につきましては、JAの実績を申し上げますけれども、一等米、約六%、二等米、約八一%、三等米が一三%となっているところでございます。
    ○八番(田口正英君)  市長、本年度のこのヒノヒカリの状況です。一等米、二千トンのうちの六%が一等米ということで、ほぼ二等米だったと思うのです。この一等米と二等米の金額の差は三百円だと思いますが。  次に、二番目に、やっぱり近年豪雨災害や気候変動による高温障害などの影響による等級比率が悪く、また、反当たりの数量減少で稲作農家の収入減が重要な課題となっています。特にこのヒノヒカリは高温障害、病害虫に弱いなど減収の要因になっているのが現状でございます。  今の等級比率、あるいはこういうことを今、作付面積、出荷数量、出荷数量に対する等級比率を聞いて、市長の見解をお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  一等米が六%ということで、近年やはり定例会の一般質問等でも出ておりますけれども、やはり高温障害等の影響が出てきていると、今年の数値を見ても、八月上旬の出穂期の高温障害というところが影響ではないかと聞いております。 ○八番(田口正英君)  このヒノヒカリは、当初、平均反収、大体十八俵、五百二十、三十キロだと思うんです。今年度は、私もちょっと仕事がら計算をしてみたのですが、十四俵、一反歩当たりですね。三俵から四俵、金額にして二万円から三万円ぐらいは減収かなと思っております。  これがここ数年続いているわけですよ。この気候変動、こういった病害虫とでですね。こういった減収は、農家の方々には非常に響く。ですから、そういったことを踏まえて、このヒノヒカリに代わる次の世代の品種はないのかということを、先輩議員の栗下議員と何年か前からずっと勉強はしているのですが、なかなかえびの市に合った品種は見つからない。  しかし、見つからないからこのままでいいというわけではありません。このヒノヒカリに代わる次の世代の品種について、国、県の機関、あるいはJA等と連携を図りながら、早急にやっぱり品種改良、このえびの市にやっぱり代わる、えびの市にとって最良の品種をやっぱり改良してもらいたい。なかなかヒノヒカリというブランド米を覆すことは困難な技かと思いますが、そこは関係機関と一緒になって、農家の収入を少しでも増やしていただきたい。  そういった取組等を市長のほうから担当課のほうにやっぱり指示をしていただいて、関係機関と一緒になって取り組めという指示を、市長、出してほしいんですが、どうでしょうか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  ヒノヒカリのブランドが非常に大きな力を持っておりまして、ただ、高温障害が例年続いていると。高温障害に強い次世代の水稲作付につきましても、既に職員にも指示をしておりますし、先日も同行させて研修等もさせていただいておると思っておりますが。基本的には、宮崎県のほうで育種や試験栽培等、高温障害に強い品種についても行っていただいております。えびの市においても、展示圃が設けられて、県、JA、共済組合、市の担当者において調査等を行っておりますので、しっかり次世代の高温障害に強い育種につきましても研究をしっかり職員には進めさせたいと、県としっかり連携を取るようにということで、さらに指示をしていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  宮崎県の研究機関のほうでも、何種類かはあります。しかし本えびの市にそれが適しているかというと、ちょっとまだまだ問題等があります。そういったところを担当課と、あるいはそういった関係機関と一致して、情報を共有しながら、農家のそういった所得を少しでも上げていただくような施策を市長のほうから指示をしていただければありがたいかなと思っておりますので、どうかよろしくお願いをしておきます。  次に、三番目の、現在行われている岡元地区、上島内、一部この上島内地区には中浦地区のほうが入るわけですが、基盤整備事業の進捗状況と、それから今後の計画についてお示しいただければありがたいです。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  進捗につきましてでございます。岡元地区におきましては、平成三十年に推進組織が設立され、これまでに推進委員会との勉強会の実施や、受益者への説明会の開催、また、基盤整備実施に関するアンケート調査や地区界決定のための現地調査などを実施してきております。現在におきましては、営農計画の検討や同意一〇〇%を目指し、仮同意取得を行っているところでございます。  次に、上島内中浦地区におきましては、平成三十一年に推進組織が設立され、岡元地区と同様に、勉強会や説明会の開催、アンケート調査や地区界調査を実施し、今後、仮同意の取得を行う予定でございます。 ○八番(田口正英君)  地元の岡元地区も、この同意一〇〇%に向けて合意形成を図りながら進んでいるとは思います。しかし基盤整備という目的は整備をした後です。そこでやっぱり収益を上げていかなきゃいけない。これが国の方針。飼料ばっかり作っていたらどうかなという懸念もあります。しかし、これから先、十年、二十年先を考えると、私たちの地域もそれぞれ高齢化が進んで、畜産、そういった酪農とか、こういったものにも少し影響が出てくるのではないかなと思っております。県、国の取組等も各地域においては、それがネックで前に進まない。国の指針ばかりを訴えても、現状と合わなければ、なかなか前に進んでいかない。  今、課長が申されたそういった合意形成とか、そういったもの等について、岡元地区、あるいは上島内地区から問題点等は、指摘とか、そういうものは上ってないですか、その取り組む内容について。  結局、国の指針は基盤整備をする基本は、やっぱり高収益作物等なんかの取り入れとか、そういったもの等がどうしても水田農業の推進計画にはうたわれたり、基盤整備をするんであればそういうもの等がやっぱり県、国の中で地域にそういう説明をしなければいけないと。何か上浦地区では、そういった問題等は発生はしていないですか。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  上浦地区におきましては、高収益作物の導入について、地元からは少し難色を示されているような状況でございますが、その導入の方法論について今後様々な提案をさせていただきたいと考えております。 ○八番(田口正英君)  今、担当課長が申されたように、そこにはやっぱり岡元地区に合った品種の選定の仕方、あるいは消費者、あるいはニーズ、そういったものを把握しながら、どういった品種が岡元地区にはいいのか、流通体系は整っているのか、そういったこと等も踏まえて関係各位とやっぱり連携をしながら、ただ品物を作ってくださいよと、基盤整備をするからこういう品物を作ってくださいよでは、私はどうかなと思います。そういう問題があって、なかなか先に進まない。  話を聞くと、もう六十歳になった人が、野菜を作って、果たしてどうなのか、あるいは若い今畜産をしている人たちが、野菜のほうには難色を示す、そういったこと等が地域間でやっぱり問題が起きている。そういったこと等を十分関係機関と調整をしながら、連携を取りながら、岡元地区、上島内地区の問題点を洗い上げて、そして合意形成を図って、少しでも早い段階において、この基盤整備事業等が進むようにお願いをしておきますが、この負担軽減、一反歩当たりの負担なんですが、執行部のほうではどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  現在、地元負担につきましては、一七・五%ということで説明を差し上げているところでございます。内訳としましては、市が一〇%、受益者が七・五%をそれぞれ負担していく予定でございますが、受益者の負担軽減をする事業もございますので、その事業が活用できれば、受益者の負担軽減が図られるものと考えているところでございます ○八番(田口正英君)  将来やっぱり長年、長いことこの基盤整備には費用等もかかってきます。そして受益者もそういった負担率がやっぱり少しでも安い負担を望む、そういったこと等がやっぱりネックになってきて、なかなか思うように進まないのが現状だと思いますので、そこら辺を市長、負担率が少ないような事業に取り組む、そういうお考えはないのかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  当然、地元の皆さん方も負担が少ないほうがいいだろうと考えておられると思っておりますし、合意形成をされるのも地元の皆さん方。そこで、負担を軽減するためのいろいろな施策等もございますので、しっかり行政のほうからも情報提供をして、どういった形、どういった努力をすれば負担軽減につながるのか、そういったこともしっかり提案をしながら、地元の皆さん方の一番いい形での事業推進というところを図っていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  岡元地区のこの基盤整備は、非常に私もいいことだと、だから早く進んでいけばいいなと息子にはいつも言っておるんですが、なかなか畜産をしている方々に基盤整備をするから野菜を取り組んでくれということは、非常に行政の担当課も苦慮していることだと思います。しかしそこを乗り越えないと、この基盤整備等は前に進んでいかないかなと思います。  それと、今、負担の割合も軽減していっていただかないと、なかなかもう高齢化に近いような年代の方々もおられます。そういったやっぱり不安等がありますので、是非そういった負担軽減が、できたらないような事業等を取り組んでいただきたい。それをお願いをしておきます。  次に、四番、令和三年の農林水産関係では、農水省が概算を発表しました。その予算の中には、八つのテーマで構成をされ、令和二年度に比べて二〇%増となっており、その四番目に、私が注目をしたのは、農業農村整備、農地集積、担い手確保・経営継承の推進、これに一千三百一十一億円の予算を概算で見積りしています。  なぜここに注目したかというと、中山間地域が非常に本市は多いというのは、市長も御存じだろうと思うのですが、山間地に至る中山間地域等は、河川の上流域に位置し、傾斜地等が多い。立地の特性から農業生産や活動等を通じ、国土の保全、水源の涵養、良好な景観の形成等、多面的機能を発揮しているのが、私は、この中山間地域ではなかろうかと思っております。  ですから、農業農村整備、農地集積、集落排水、農道、こういったもの等をやっぱり地域の裁量に委ねるということをやっぱり農水省もうたっているわけで、中山間地域は、多種多様な食料の供給を担うとともに、豊かな伝統文化や自然生態系を保全し、都市住民に対し保健休養の場を提供する等の役割も果たしていると、これは農水省のほうに掲載してあるのを抜粋したわけですが。  農業生産の条件の不利性、こういうものがやっぱり中山間地域には、まだまだえびの市にはたくさんあるということで、市長にお願いをしたいのは、こういった災害等に弱い地域、これをやっぱり防災減災の一環として、担当課に指示をして、これを精査し、そしてえびの市へその事業として取り入れられるものがあれば、早急にやっぱり手を挙げていただいて、そして個々の中山間地域をやっぱり守らないと、本当に農業の基本が、私はここで崩れていくのではなかろうかと思っております。  そのようなことがないように、是非、この農水省の令和三年度の概算要求等をいま一度市長も目を通していただいて、えびの市に取り入れる事業が多々あろうかと思いますので、担当課のほうに指示をして、そういったもの等があればすぐ取り組んでいただけるようにお願いをしますが、市長、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  今御質問の中にもありましたとおり、いろいろな基盤整備をする中で、地元の負担を軽減する政策というのもいろいろ準備をしていただいております。ただ、なかなかハードルが高い部分もございまして難しいところもございますが、しっかりその中身の説明であったりとか、地元の人たちが取り組む機運を高めていただいたり、しっかりとそういった情報提供であったり、新たにもしできる国の制度等があれば、しっかりそういったものも取り組んで、地元への情報提供も含めて進めていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  是非そのように前向きに、市長、取り組んでいただくようにお願いをしておきます。  続きまして、三番の国際交流推進事業についての項目でございますが、一番目に、市民に国際交流活動を進め、活力あるまちづくりを推進している。特に我が市は、中国の長春市から留学生の受入れにより、えびの市が活性化している拠点となっていることは言うまでもありませんが、ある市民の方から、案内看板等に使用されている、これは多分ハングルというのですかね、中国語が間違っているという指摘を受けているんですが、正しいのか、間違っているのか、担当課としての今までの調査結果を少しお聞かせください。 ○市民協働課長(大木場操君)  議員から御指摘いただきました看板につきましては、確認をさせていただきました。これは、韓国文字、ハングルの文字ということなんですが、現在、調査中でございまして、全体的ではなくて一部がちょっと字がおかしいと指摘をされたところでございます。今後また改めていきたいと思っておりますが、市内各箇所に外国語を表示した看板が多く見受けられるということでございますので、再度表現が適切な表現であるかどうかも含めて、関係課や関係部署と協議をしてまいりたいと思います。 ○八番(田口正英君)  もう先に課長のほうが答弁をしてくれましたが、市長、市長が朝、本庁に出勤される道路沿いも、踏切のちょっと先のほうにえびの駅への案内看板がかかっているんですよ。そこもちょっと色あせておかしい。そういった箇所が、今、担当課長が言いましたように、その看板等があちこちにハングル文字やらそういったもの等を使って観光案内とかそういったもの等が掲げてあるんですが、非常に見苦しい、また改修をしなければいけない、改良しなければいけない看板等が、市民協働課だけではないと思います。各課にまたがった看板等もありますので、是非そこら辺は市長、指示をしていただいて、早急に対応していただくように、私のほうからも市長にお願いをしたいと思いますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  まず、正しい表記というのは、もう基本だと思います。なかなか私たちで正しいか正しくないかがなかなか確認できにくいというところが一番の問題だと思いますが、先ほども市民協働課長が申し上げましたとおり、関係課、関係部署、えびの市で管理している看板と国、県が管理している看板等もございますので、しっかりそこら辺を調査して、適切な中身になっているのかどうか、また報告をさせたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  是非そういうふうに取り組んでいただければありがたいかなと思っておりますので、まずは国際交流推進事業、市民協働課に担当がなると思うんですが、関係課と十分協議して対応していただければいいかなと思います。よろしくお願いをいたしておきます。  次に、産業団地整備事業について、実施設計どおりに進んでいると思われますが、現在の進捗状況を示せということで、我々産業厚生常任委員会の所管でもありましたので、本会議の開始前に担当課の職員の方を呼んで伺って理解はいたしましたが、その後の現在の進捗状況はいかがかお伺いをいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  昨年度から土砂搬入を開始いたしまして、今年度は、土砂受入れを継続しながら調整池や公園緑地、付替え水路、団地内道路等の各施設の整備と配水管布設工事を並行して実施し、十月以降は湯田橋交差点から産業団地方向への進入を全面通行止めにして、湯田橋交差点付近の信号機移設工事、道路改良工事等に取りかかりました。  また、団地内の布設配水管を湯田橋側及びオートオークション側の既設配水管と接続させ、十一月十九日深夜から産業団地内の配水管の通水を開始いたしております。  十一月末から湯田橋交差点付近から南へ延びる、いわゆる幹線道路表層部の舗装工事を実施いたしました。舗装も既に済んでおりまして、産業団地造成工事はほぼ終わりに近づいているという状況でございます。 ○八番(田口正英君)  近くを通れば、もうほぼ九九・九%ぐらい完了と見受けられます。  そこで、次に、進出する企業の見通しについて、いつ頃までに報告できるのか、あるいは何社ぐらいの見込みがあるのか、どのような職種の企業か、市長、もうそろそろ市民の方々もしびれを切らして、本当に来るのか、どういう企業かと、毎日のように市内を回ればそういうお話で持ち切りになりますが、市長、ここら辺で発表とはいきませんか。お伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  発表につきましては、これまでも答弁いたしておりますとおり、立地協定というものが締結するというときになったときが発表だと思っております。  現在の状況を御説明いたしますと、事前協議書が複数社から提出されており、それらの企業との協議を行っておりますが、コロナの影響もあり、その協議がずれ込んできている状況であります。十二月までには立地の決定を頂きたいと企業にはお話をしているところでありますが、コロナ禍における現状を踏まえますと、早くしてくれということがなかなか言いにくい状況も正直ございます。協議中の企業との進捗を見ながらということにはなると思いますが、年内には一定の整理を行いたいとは思っております。 ○八番(田口正英君)  今の市長の答弁を聞きますと、少し企業誘致には明るい兆しも見えているような感じもいたしますが、まだまだそういったコロナ禍の中で、企業のほうもちゅうちょしておられるというのは事実だろうと思います。やはり六月定例会でも私は申し上げましたが、やはりこのコロナ禍の中で、企業もそうやすやすとお金をほかすようなことは考えないだろうと。ましてや土地の収得なんていうのは、一番企業にとっては重荷になると私は思います。  そういったことを踏まえると、ちゅうちょしている原因が土地の値段、そういったもの等にも多少は影響はあるのかなと私個人は考えます。そういったことも今後誘致企業の抱える問題点であれば、やはり見直して、そして財政シミュレーション等も今後見直していくべき、その結果がやっぱり誘致企業の誘致につながれば、私は市民の方々にとってはなるべく早く、これが五年、十年、塩漬けにならないほうが、私は一番いい選択肢であろうと思っております。その土地の価格に固持しながらいって、結果的に隣の高原町みたいに塩漬け状態になるようなことは、やっぱり避けなければいけない。  今後、そういった検討等を是非しながら、この誘致企業を早く進めていただきたい。もう一度市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  分譲の単価につきましては、これまでも議会のほうにも説明しておりますし、パンフレットであったりとか、直接交渉する中でも、今の金額を示して交渉しております。当然、安くならないのかというようなお話等もございますが、基本的にはこのお話で進めさせていただいておりますので、当分の間は、当然この金額で進めていきたい。当然、この金額を下げるとなりますと、また、えびの市の負担も増えてくるわけでございますので、現状はこの一万二千円という分譲単価でしっかりセールスをしていきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  あのとき田口がああいうことも言っていたがなということを念頭に置いて、早急な企業誘致ができることを望んでおきます。  次に、地域公共交通対策、高齢者生活支援対策についての項目ですが、この一番については、打合せをする中で、私の誤解も少々あったようで、担当課の説明を聞いて理解はいたしました。  自治会長、あるいは民生委員の方々に協力を得ながら、交付申請等は行っているということで理解をいたしましたが、二番目の高齢者の方がどうしても出張所や本庁まで行くことが身体的にもきつく、困っておられるのが現状のことと私も聞いております。  このことについて、私もちょっと調べてみたんですが、新潟県の魚沼市、担当課のほうには打合せのときに防府市も取り扱っているよということで、提案はしたんですが。魚沼市のほうも、期間を設けて、令和二年五月七日から出前行政サービス、これをスタートさせております。高齢者、障がい者、子育て等の理由により、本人やその家族が市役所に出向くことが困難な方に対し、ここは市の担当者が御自宅を訪問し、依頼のあった業務を行うということで、各種申請の受付であったり証明書の発行であったり、そういった物すごく多い証明書の発行であったり申請であったり、そういうのがやっぱり高齢者あるいはそういった身体的にもきつい方々は非常に困っておられる。そしてまた、取りあえずどのような支援があるのかもまだ分かっておられない、そしてどのような情報がそういった方々に届いているのかということも、まだまだ不十分かなと私は思っております。  そういったこと等を加味すれば、今後、やっぱりそういった優しいまちづくり、あるいは市民に寄り添うまちづくりを考えれば、こういった出前行政サービス等も検討すべきだと思うんですが、市長の見解をお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  行政に関する各種申請手続、当然、交通手段をお持ちにならない方等も増えてきておりますので、移動手段の確保と同時に、皆さん方が市役所まで来なくてもいいような手続の方法、これまでもえびの市は高齢化率が他の自治体よりも早く進捗しておりますので、ほかの自治体に先駆けて先進的に高齢者に負担のかからない方法、そういったものも民生委員の皆さんの御協力であったりとか、実際、公民館で実施している手続、そういったもの等もございますので、ただ、十分周知がされていないというような状況等もお伺いしましたので、しっかりそういったことを活用しながら、地域住民に寄り添った手続、そういったものも引き続き取り組んでいきたいと思っております。 ○八番(田口正英君)  市内には六十五地区自治会があるわけで、それを全部というふうにはちょっとどうかなということも考えます。行政でできる範囲内、ここまではできるという個人情報等の持ち出し等もございますので、そういったことも十分検討していただいて、今後、住みやすいえびの市づくり、そういった事業等に生かしていただければ、こういった事例等も各自治体等も取り組んでおりますので、市長のほうから、また担当課なりに指示を出していただいて、研究、調査をしていただければ、そしてそれがやがては身について、えびの市にいい形で取り入れてもらうように市長のほうの指示を担当課のほうに出していただければいいかなと思っております。どうか、よろしくお願いをしておきます。  以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(北園一正君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明日十二月八日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時四十一分...